【ゴミ屋敷片付け】福岡市博多区、豪邸の2階が汚部屋になってしまった事例

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福岡市博多区でゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃を行っている業者「アークサービス」です。今回は美野島にお住まいの、50代女性、A・F様よりご依頼いただいたときの事例を紹介します。

 

ご相談内容

A・F様からのお電話でご相談をいただいた内容は、次のようなものでした

 

「家の2階を片付けてほしいのですが、一度見に来てもらえますか?」

 

「2階には、息子の部屋と、倉庫代わりにしている部屋があります。モノが溢れかえっており、廊下にまではみ出している状態です」

 

このような内容のご相談でした。ただ、その声はとても暗く、何度も「すみません」とおっしゃられていたのが印象的でした。

 

まずは見に来てほしいとのご希望だったので、都合のいい日時とご住所を伺います。そして、お約束の日に、福岡県福岡市博多区美野島の現場へ向かいました。

 

お見積り

お約束の日に、伺った住所についてみると、敷地はとても広く、家屋も立派なお宅でした。駐車場には、ベンツが2台停めてあります。あまりの豪邸に、少々怖気づいたのを覚えています。

 

庭に入ってみると、よく手入れされており、非常に見ごたえがあります。その庭を通って玄関に向かうと、A・F様に出迎えていただきました。

 

「今日は、わざわざすみません」と、とても丁寧な挨拶をいただき、中へ入るように促されました。1階の廊下を進みますが、途中で見える部屋は、どの部屋もとても広くきれいです。この時点では、ご相談いただいた内容が信じられませんでした。

 

「この上です」と言われ、A・F様と一緒に2階へ続く階段を上がります。

 

上りきったところで、目の前の光景に驚きました。2階の廊下には、ゴミの山が広がっていたからです。廊下のゴミを踏みしめながら2階の部屋を確認します。

 

まずは、A・F様が一番気になっているという、息子様の部屋を確認します。入り口はゴミで溢れかえっており、ドアは開きっぱなしで閉めることができません。

 

中を見てみると、さまざまなゴミが堆積しています。その高さは、人間の腰辺りまであり、生活空間が全くありません。「おそらく、部屋の端にベッドが埋まっていると思います」と、A・F様は伏し目がちに話していただけました。

 

「今は、(息子は)一人暮らしをしているので、ここには住んでいません」

 

「ここはもう使わない予定なので、全て処分してほしいです」

 

A・F様のご希望は、このようなものでした。

 

A・F様の態度や物言いから、なにか深い事情があるように思えました。このような仕事をしていると、人には話したくない事情を抱えた方からご相談を受けることが多いです。

 

そのような場合は、余計なことは一切聞かず、依頼主様の希望通りに仕事をすることが重要だと思っています。中には、事情を話してくださる方もいらっしゃいますが、弊社からお聞きすることはありません。それが、依頼主様の安心につながるからです。

 

A・F様には、希望通りにできることをお伝えし、次は倉庫代わりに使っているという部屋の確認を行います。こちらは、ゴミが散らかっているわけではありませんが、一歩も中に入ることができないほどモノが詰め込まれた部屋でした。

 

その中には、使っていない家具、衣類、和服、ゲーム機、パソコン、バイクの部品、大量の布団、外国の仮面、日本人形、巨大な流木、掛け軸、屏風、壷など、どれも高価そうな品々が、乱雑に放置されています。

 

「この部屋は、亡くなった父が、趣味のものを入れておくための部屋だったのです」

 

「父が道楽で買ったものばかりなので、私には価値がわかりません。ただ、どれも父が大切にしていた品なので、自分では処分することができません」

 

A・F様は、このように話してくださいました。しかし、ずっとこのままにしておくわけにはいきません。そこで、弊社から「本当に全て必要なのか、再度選別してみませんか?」というご提案をしました。

 

これには理由があり、捨てることができない方のほとんどは、「全部必要である」と思い込んでいることが多いからです。実際に、一つひとつ確認してみると、不要なものがたくさん出てくることがあります。

 

この事実をお伝えし、弊社がお手伝いしながら選別作業をしていくことになりました。自分ひとりではできないことでも、第3者の力を借りることで解決できることがあります。

 

部屋の状況と作業内容の確認が済んだところで、正規の料金を提示しました。すると、A・F様は次のようなことを話してくださいました。

 

「本当は、複数の業者に相見積りをしてもらう予定でした。ただ、アークサービスさんは、気になることを全て説明してもらえたのでお願いすることにしました」

 

このようなありがたい言葉をいただき、正式にご契約となりました。

 

作業内容

さっそく次の日から作業に入ります。まずは、汚損が激しい息子様の部屋から取り掛かります。廊下まで溢れ出しているゴミを撤去し、少しずつ作業ができる範囲を広げていきます。

 

息子様の部屋と言っても、一部屋が10畳以上の大きな部屋です。このような大きな部屋に、ゴミが腰の位置まで堆積しているため、その量は膨大なものでした。

 

スタッフの一人は、ゴミの山を登り、部屋の奥から分別作業を行います。この現場では、パソコンの部品や絡まった配線など、非常に細かい不要品が多く、分別作業にとても時間がかかります。

 

しかも、さらに細かいゴミは、ゴミの内部に溜まるため、作業が進むほど分別作業は困難になります。

 

スタッフと手分けして作業をしていると、A・F様が話されていた通り、ゴミに埋もれていたベッドを発見することができました。そのベッドも、長年ゴミの中に埋もれていたため、カビや汚損がひどくズタズタに破れていました。

 

息子様が、小さい頃から使われていたと思われる勉強机や、本棚などもとても状態が悪いです。このようなものを次々と運び出しながら、同時に分別作業も行います。

 

半日かかりましたが、息子様の部屋から全てのモノを運び出し、初日の作業は終了です。明日は、倉庫代わりの部屋に取り掛かります。

 

次の日は、朝からA・F様に立ち会っていただき、残すものと処分するものの選別に入ります。この部屋は、一歩も中に入れないくらいモノが詰め込まれているので、手前にあるものから少しずつ選別作業をしなくてはなりません。

 

手前にあったものは、衣類です。衣類は比較的選別しやすいものになります。今後、「絶対に着るかどうか」を判断基準にし、次々と残すものと処分するものに分けていきます。

 

当初は、全て必要といわれていたA・F様でしたが、このように一点一点確認していくと、使わないものがたくさん出てきました。タンスの中もたくさんの衣類が入っていましたが、最終的には全体の2割程度ほど残して、他の衣類は全て処分ということになりました。

 

少しスペースが出てきたところで、次はお父様の趣味のものに取り掛かります。しかし、この趣味のものに関しては、お父様が大切にしていたことや、思い出の品も多いことから、そのほとんどは残しておくことになりました。

 

部屋を片付けるには、不要なものを捨てることが最も効果が高いです。ただ、昔から大切にしていた品や、思い出の品は簡単に捨てられるものではありません。

 

弊社も、このことは十分理解しているので、安易に「捨てた方がいいですよ」とはアドバイスしません。今回も、「残しておきたい」という依頼主様の思いを尊重し、何も言わずに次の作業に取り掛かります。

 

中には、「使うかもしれない」という理由で残しておきたいと希望される方もいます。もちろん、この気持ちもわかりますが、「使うかもしれない」程度のものは、今後もまず使うことはありません。

 

このような場合は、心を鬼にして「絶対に使うものでないのであれば、捨てた方が良い」と、アドバイスすることもあります。

 

次は、大量にある布団に取り掛かります。およそ20組の布団が、山積みにされています。A・F様のお話によると、正月やお盆などの行事があると、親戚を呼ぶのがこの家の習慣だったようです。そのため、来客用の布団は常備していたとのことでした。

 

しかし、お父様が亡くなってからは、親戚が集まることが少なくなったとのことで、今では全く使っていない布団だそうです。ただ、「いつか使うかもしれないので残してあるのです」と話してくださいました。

 

前述の通り、「いつか使うかもしれない」程度のものは、今後も使うことはまずありません。ここでは、弊社からのアドバイスとして、最低限の布団を残して、処分してみてはどうかとご提案しました。

 

A・F様は、このご提案を受け入れていただき、3組だけ残して、他の布団は処分される決意をされました。布団を処分しただけでも、かなり広いスペースを確保することができました。

 

その他、全く使っていない家具なども処分することになり、部屋は見違えるほど広く、きれいになりました。

 

最後は、何年も開くことができなかった、押入れの選別作業を行います。押入れの中には、古いブランドバッグや旅行かばんが入っていました。かばん類は劣化が激しく、使用することが不可能です。そのため、使用できないものは全て処分します。

 

押入れの奥に、非常に重量のある段ボール箱を見つけることができました。開けてみると何かの書類のようでした。A・F様に確認を取ると、「これはうちが経営している会社の設計図ですね。このようなものまで見つかるとは思いませんでした」と少し複雑そうな笑顔で話されていました。

 

会社の名前を見てびっくりしたのですが、日本人なら誰でも知っている、大企業の名前が印字されていました。大企業の社長さんの家であれば、この豪邸にも納得です。

 

ただ、「庶民の方でも、お金持ちの方でも、人間の悩みというのは皆さん同じなのだな」と、考えさせられた事例です。

 

全ての選別作業が終了し、最終的には部屋の3分の2を処理することができました。これにはA・F様も大変喜んでいただき、「自分では絶対にできなかったです。本当にありがとうございました」と、ありがたいお言葉をいただきました。

 

今後、この2つの部屋は使うことがないとのことで、簡易清掃だけを行い、全ての作業は終了です。

 

自分一人ではできないことでも、第3者の力を借りることでできることはたくさんあります。部屋の片付けや遺品整理でお悩みのときは、弊社アークサービスまでご相談ください。

 

→ 【画像あり】実際にあった驚きの事例を見てみる 福岡の事例パート1 福岡の事例パート2

 

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