福岡県遠賀郡水巻町でゴミ屋敷のお片付け(転勤間際の大掃除編)
福岡県遠賀郡水巻町でゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃を行っている業者「アークサービス」です。
引っ越しが差し迫って「すぐにでもお願いしたい」というご依頼は、毎月月末の恒例行事になっています。今回もそんな依頼主様からのご依頼でした。
ご相談内容
M・D様には、お電話でお問い合わせいただきました。その電話口で、「部屋をゴミ屋敷状態にしてしまい、とても困っています」とのご相談がありました。その声はとても暗く、申し訳なさそうだったことが印象的でした。
詳しいお話を聞いてみると、次のような内容を話してくださいました。
- 転勤で福岡に来たが、今回また転勤することになった
- 転勤のための引越しが2日後に迫っている
- 部屋にゴミを溜め込んでしまって、このままでは引越しできない
- できることなら今日中に部屋を片付けてほしい
このような内容のご相談でした。今回のご相談は緊急を要します。2日後が引越しということは、作業できるのは今日か明日のみです。ただし、引越し準備まで含めると、本日中に片付けてしまうのがベストであると判断しました。
さっそく現場確認へ向かうのですが、即日作業に入ることになる可能性があるため、車両とスタッフには余裕を持って伺うことになりました。
お見積り
お約束の時間に、M・D様の部屋に伺います。さっそく部屋を確認させていただくと、2DKの部屋は、雑誌や服、さまざまなゴミで埋まっており、全く床が見えない状態でした。
堆積したゴミの量は、人間の胸辺りまであり、生活空間はどこにもありません。とてもではありませんが、2日後に引越しを控えている部屋には見えませんでした。
M・D様は、汚してしまった部屋に対する罪悪感と、差し迫った引越し期限のため、表情はとても硬く緊張されているように見えました。
M・D様は、ここまでゴミをためることになってしまった経緯を、次のように話してくださいました。
「5年前に静岡から転勤のため引っ越してきたのですが、福岡に住み始めて一度も片付けをしたことがありません」
「転勤が多く、さまざまな地域で暮らしてきましたが、地域ごとの分別を覚えることができませんでした」
「若い頃から片付けが苦手で、いざ片付けようと思っても全く手が動きません」
このような悩みを打ち明けてくださいました。これまでの依頼主様からも、「昔から片付けが苦手だった」という言葉はよく聞きます。また、自分では「何とかしないといけない」という意識はあっても、「実際には行動することができない」といった方も多いです。
部屋全体の確認を終え、正規の料金と作業内容。そして、相応の時間がかかることをお伝えしました。M・D様は、「それでできるのであればお願いします」と、料金と作業内容にご納得いただき、正式にご契約となりました。
作業内容
引越しの日はすでに決まっているため、お見積り後、即作業に入ります。しかし、M・D様のお話によると「ゴミの中に必要な物が紛れ込んでいる状態」ということで、弊社では要・不要の判断がつきません。そこで、M・D様に立会いをお願いし、要・不要の判断をしていただくことになりました。
まずは通路を確保するため、玄関のゴミを集中的に片付けていきます。弊社スタッフが、M・D様に確認を取りながら次々とビニール袋へゴミを詰め込んでいきます。
特に雑誌が多く、最終的には1000冊近くあったと思われます。また、仕事用のワイシャツも次々と出てきました。ワイシャツは200枚以上あったと思われます。
一緒に作業をしていただいているM・D様は、「すぐにゴミの中に紛れ込んでしまい、必要なときに(ワイシャツが)ないことが多いです」と、少し恥かしそうに話されていました。
さらに、「ワイシャツを必要なときに探し出せない」、「見つかったときであっても、ワイシャツがシワだらけで着るに着られない」ということが、頻繁にあったことも同時に話してくださいました。そのようなときは、仕方がないので、新しい物を購入してその場で凌いでこられたそうです。
その他、「爪切り」が合計8本発見できました。通常、爪切りというのは、同じものを10年以上使うことも珍しくありません。実際、私の実家には、10年以上使用している現役の爪切りがあります。その爪切りを、福岡に来た5年の間に8本購入したというのは、とても珍しいことだと思います。
このように同じ物を何度も購入してしまうのには理由があります。それは、購入したとしてもすぐに無くしてしまうからです。実際に無くなっているわけではありませんが、散らかった部屋に放置してしまうと、どこにいったのかわからなくなるケースがとても多いです。
これは、ゴミ部屋に限ったことではありません。モノが多すぎるご家庭にも同じことが言えます。
必要な物が見つからなければ、再度購入するしかありません。そして、再度購入したことによってさらに物が増える、その結果としてさらに部屋が散らかる、という悪循環に陥ってしまいます。
現在、片付けが苦手な方は、「片付けが苦手である」というだけで、金銭的に「損をしている」ということを自覚しなければなりません。このことを認識した上で、意識を変えていくことが大切です。
作業の方は、M・D様に確認を取りつつ順調に進んでいきます。ただ、2DKの部屋に、胸の高さまで堆積しているゴミを処分するのは、簡単なことではありません。
今回は時間が限られているため、ほとんど休憩を挟まずに作業を行っています。そのため、M・D様はお疲れの様子です。ほとんどの方は、「大量のゴミを片付ける」という作業をしたことがありません。そのため、共同で作業をしてくださる依頼主様はとても大変です。
ただ、この大変な作業を共にすることで、「二度とゴミを溜め込まない」という意識が生まれることがあります。これから部屋の片付けをしようと考えている方は、このことを覚えておいていただくと良いかもしれません。
作業は、夜の11時までかかりました。お昼前から作業を開始したので、ほぼ12時間の作業です。M・D様もスタッフもへとへとです。しかし、その甲斐あって、なんとか本日中に片付けることができました。
初めのうちは、不安のため顔をこわばらせていたM・D様も、やっと笑顔が出るようになられました。このようなホッとした依頼主様の顔を見ることができると、弊社としても大変うれしく思います。
最後に、部屋の掃除を行います。今回の現場は、築年数の浅い新しいマンションで、部屋自体はとてもきれいです。片付け後は、簡単な掃除で十分にきれいにすることができました。
現場を離れる直前に、M・D様から「本当に助かりました。本当にありがとうございます」と、何度も丁寧なお礼をいただき、今回の作業は全て終了です。
弊社では、片付けが苦手な方を対象に「片付けサービス」を提供しています。現在の部屋の状況に不満がある方や、早急に部屋を片付けなければならないときには、弊社アークサービスまでお気軽にご相談ください。
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