福岡市南区でお母様のための生前整理の途中で泣き出された事例

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弊社アークサービスは、ゴミ部屋片付けと遺品整理を専門で行っている業者です。今回は福岡県福岡市南区長住に実家を持つ40代女性、Y・F様よりご依頼をいただいたときの事例を紹介します。

 

ご相談内容

Y・F様よりご相談いただいたときの内容は、次のようなものでした。

 

「実家の片付けをお願いしたいのです」

 

「私は別のところで生活しており、現在実家には母と姉が2人で暮らしています。母はモノを捨てることができない性格で、家中とにかくモノが多いです。また、姉は昔から全く片付けをしてくれません」

 

「そのため、部屋のほとんどは物置状態になっており、私から見ると不要なものだらけです」

 

「母が亡くなる前に整理しておかないと、母が亡くなったあとでは、私には母のものを捨てることができません」

 

「今は、(実家が)まったく手付かずの状態なので、仕分け作業もお願いしたいです」

 

と、実家で暮らされるお母様の「生前整理」を手伝ってほしいというご相談でした。

 

生前整理というのは、高齢の方がまだ元気なうちに、自分自身で身辺整理をしておくことを指します。ただ今回の事例では、どうしても整理をしてくれないお母様に業を煮やして、娘であるY・F様が弊社に相談をしたという経緯でした

 

高齢の方は、モノを捨てることができない傾向にあります。特に、物が少ない時代を生きてこられた方は、「もったいない精神」が強く根付いていることが多いです。

 

まだ使えるものを有効利用するという精神は、大変素晴らしいものです。しかし、その「もったいない精神」も、度が過ぎてしまえば家族に迷惑をかける可能性があることを認識する必要があります。

 

個人的な意見ですが、全く使わないもののために、普段の生活スペースを圧迫させることが幸せであるとは思えません。また、今回の事例のように、モノに対する価値観のズレから、親子喧嘩に発展するケースは本当に多いです。

 

Y・F様は、「アークサービスさんに相談するまでが一番大変でした」と、お電話口で笑っておられました。これまで、整理することを頑なに拒んできたお母様に納得してもらうことが、最も難しかったそうです。ただ、Y・F様の努力もあり、「なんとか納得してもらうことができた」と話してくださいました。

 

まずは、家の状況を確認させていただくことになりました。都合の良い日時を指定していただき、お見積りに向かいます。

 

お見積り

お約束の日に、Y・F様の実家である福岡県福岡市南区長住の一軒家へ出向きます。Y・F様とご挨拶を済ませ、さっそく中を見せていただくことになりました。

 

まずはお母様の部屋へ案内されました。案内されたお母様の部屋はすでに物置状態です。さまざまな雑誌やパッチワークの道具、袋に入れられた扇風機のほか、なぜかダンボールが山のように置いてありました。歩く隙間がほとんどない状態で、お母様がどこに寝ているのかわかりませんでした。

 

次に、リビングとキッチンに案内されました。リビングは比較的きれいに整理されていました。ただ、キッチンにはなぜかテーブルが3台置いてあり、そのテーブルの上も下もモノで溢れかえっています。

 

リビングを確認したあと、次は2階です。2階には、「Y・F様の部屋」「お姉様の部屋」「倉庫代わりの部屋」「納戸」があります。倉庫代わりの一室には、何年も使っていない家電、布団、大量の座布団、古い家具、雑誌の束、衣装ケース3つ分の服、たくさんの花瓶など、さまざまなものが床に置いてあり歩くことができません。

 

また、お姉さまの部屋は、ゴミ部屋と化しており、廊下にまでゴミが溢れてきています。納戸には、古いピアノや、大量の段ボール箱が積み上げられ、奥には何が置いてあるのかわからない状態です。

 

最後に、Y・F様の部屋を見せていただきました。お話によると「20年ほど前、結婚を機に家を出て部屋はそのままにしている」とのことでした。当時使っていたと思われる、古いベッドや家具が置いてあり、「ついでに私の部屋も片付けたい」と希望されました。

 

全ての部屋を拝見しましたが、完全に収納スペースのキャパシティーを超えています。今回は、お姉さまの部屋は扱わず、その他の部屋を整理したいというのが、Y・F様のご希望でした。

 

確認作業が終わったところで、お母様がいらっしゃらないことに気がつきました。このことを尋ねてみると、「母がいると、間違いなく喧嘩になるので、いないときにきてもらいました」、「実際に作業する日も、母がいないときに来てもらおうと考えています」、「母には了解を得ているので、心配しないでください」と話してくださいました。

 

確かにこの方法は懸命かもしれません。弊社では今回の事例以外にも、生前整理は何度も経験してきました。しかし、親子で生前整理を行う場合、双方の意見が食い違って喧嘩になることが多々あります。

 

このような場合、家の整理は全く進みません。弊社も生前整理を依頼されたにもかかわらず、ほとんど回収しないまま終わることがあります。したがって、生前整理をするときは、「自分自身で行う」か、「家族の代表者のみで行う」ことが、生前整理をスムーズに進めるコツになります。

 

作業内容を確認しつつ、正規の料金をご提示しました。Y・F様にご納得いただき、ご契約となりました。

 

作業1日目

今回の作業は、Y・F様のご希望により、一から整理を行います。そのため、相応の時間をいただき、2日間を予定して行うことになりました。

 

お約束の日に現場へと向かいます。見積り時に話されていた通り、お母様は不在のようです。

 

まずは、今回の依頼のメインである、お母様の部屋の整理から始めます。Y・F様が、事前にお母様から了解を得ているものだけを、次々に運び出していきます。

 

ただ、整理をしていると良くあることですが、作業を進めていると「明らかに必要ではないもの」を頻繁に発見できます。今回の事例だと、何十年も前の領収書や、使い切れない量の毛糸などです。

 

Y・F様の判断で、「使わないだろうから処分してください」と言われました。ただ、弊社のこれまでの経験から、「親とはいえ人のものを勝手に処分すると、後々問題になることがある」ことをアドバイスしました。

 

Y・F様は弊社のアドバイスを聞き入れていただき、その場でお母様に、処分して良いものか電話で聞いてみることになりました。するとお母様は、「領収書は処分して良いが、毛糸は絶対に捨てないでほしい」と言われたようです。

 

Y・F様は、「アドバイスしていただいて助かりました」、「でも、こんなにたくさんの毛糸、どうするのでしょうね?」と、喜んでいただけました。

 

お母様の部屋では、残しておくものは多かったですが、それでも部屋の半分以上処理することができました。

 

次は、キッチンの整理に向かいます。まず、キッチンにある3つのテーブルをどうにかしようという話になりました。一つはダイニングテーブルに使うとして、残りの2つは明らかに物置になっています。

 

無駄に収納スペースや収納家具があると、人間の心理としてその収納スペースを埋めたくなるものです。収納家具があるがために物を増やしてしまい、逆に散らかってしまうという奇妙な現象が起きてしまいます。

 

ここでもお母様に確認を取り、古いテーブル2つを処分することになりました。その他、賞味期限切れの食料のチェックを行い、期限が切れたものは問答無用で処分していきます。また、全く使っていない古い調理器具や、Y・F様が子供のころに使っていた弁当箱など、今後絶対使わないものも処分していきます。

 

一つ一つ確認しながらの作業のため、ここでは確認作業にかなりの時間を費やしました。すると、その作業の中、なぜかY・F様が急に泣き出してしまわれました

 

突然のことに私も驚いてしまいました。「大丈夫ですか」と声をかけると、「家の整理を業者さんにお願いすることはとても不安でしたが、まさかここまで丁寧にお手伝いしてくれるとは思わなかったです」と、弊社のサービスに対して感動していただいたようでした。

 

弊社では、作業効率よりも依頼主様にご満足していただくことが最も重要であると考えています。そして、その信念の元にサービスを提供しています。したがって、作業効率のみを追求する業者とは違い、ときには作業時間が非常にかかることもあります。ただ、これは弊社の弱点ではなく、最大の強みです。

 

今回の事例でも、弊社が提供するサービス内容にご満足いただけたことが、とてもうれしく感じました。このようなハプニングがありつつも、作業初日は無事に終了です。

 

作業2日目

作業2日目は2階の片付けに入ります。Y・F様が2階部分で一番気になっているのが、倉庫代わりの部屋でした。倉庫代わりの部屋には、さまざまなものが詰め込まれています。ただ、お母様から処分の許可を取ることができたのは、ほんのわずかでした。

 

Y・F様の心情的には、「もっと片付けたい」とおっしゃられていましたが、お母様の気持ちを尊重し我慢することになりました。それでも、部屋の4分の1程度は処理することができたので、幾分部屋に余裕ができました。

 

次は納戸です。ここは、ほとんどのモノがダンボールに入っているため、一つずつ中を確認していくしかありません。Y・F様が、中を確認しながら残すものと処分するものに分けていきます。

 

納戸などの収納スペースには、子供のころ大事にしていたおもちゃや、懐かしい思い出の品が保管されていることがあります。ここでも、オセロや旅行のお土産など、思い出の品がたくさん出てきました。

 

このような思い出ゾーンに突入すると、整理作業が止まってしまうことが多いです。Y・F様も、ついつい昔の思い出話に花が咲いてしまい、なかなか作業が進みません。やんわりと作業を促しながらなんとか整理を進めていきます。

 

納戸が終わると、最後はY・F様ご自身の部屋の片付けです。ここはY・F様の意思で片付けができるため、順調に作業が進みました。これで全ての片付け作業は終了です。

 

最後に、家全体の簡易清掃を行い、全ての作業は完了しました。Y・F様には、とても満足いただいたようで、丁寧なお礼の言葉を何度もいただき、現場を後にしました。

 

弊社では、遺品整理のほかにも、生前整理や老前整理にも対応しております。家の片付け、整理整頓でお困りのときはぜひご相談ください。

 

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