ゴミ部屋と紙魚:紙魚の生態・対策・駆除

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紙魚は「シミ」と読みます。

 

現場で出くわす確率No.1はもちろんゴキブリ、続いてNo.2はハエ、そしてNo,3にランクインするのは意外にもこの紙魚です。おそらく見たことがある人は、少ないのではないでしょうか。

 

害虫の画像は乗せないようにしているので、興味がある方は画像検索してみてください。

 

見た目は海で見かけるフナ虫に近いです。フナ虫を小さくスリムにして、銀色の粉をまぶしたような虫です。海外ではシルバーフィッシュ(銀色の魚)と呼ばれていますが、まったく魚には似ていない気持ち悪い虫です。

 

紙魚の生態

 

体長1cm程度で長い触角と、お尻にある3本の尻尾が特徴的。羽はなく飛ぶことはできません。脚がなかなか速く、捕まえようとしてもうまく捕まえることができません。

 

高温多湿を好みますが全国に分布し、家屋はもちろんビルや配管などにも生息しています。昆虫にしては長生きで、寿命は約7年ほど。

 

好物はダンボールや本や壁紙のほか、小麦粉や米。特にダンボールをはぐると良く出てくるので、ダンボールが一番の好物なのでしょう。飢餓耐性があり、何も食べなくても1年以上生きることができる強い虫です。

 

紙魚の実害

 

紙魚は刺したり、病原菌を媒介することもありませんので、人間にはまったくの無害です。いや、気持ち悪いので不快害虫ですね。

 

紙魚の実害は他のところににあります。それは食害です。

 

古来より屏風や掛け軸を食害する害虫として知られていました。家庭内では本や衣類を削るように食べ、ボロボロにしてしまいます。壁紙も紙魚に食べられボロボロになっているのを見かけます。

 

紙魚の駆除

 

うろこに覆われたような硬いイメージの虫ですが、ちょっと触っただけで簡単につぶれてしまいます。見つけたらハエタタキなどで一撃お見舞いしてあげると簡単に駆除できます。ただし脚が速いので、難しい場合は市販の殺虫剤で駆除します。

 

紙魚対策

 

最も効果的なのは、片付けです。傾向として、長年放置されモノがまったく動いていないところでよく見かけます。したがって、エサとなるダンボールや本などを置きっぱなしにせず、使わないものは即座に処分します。

 

服や本などを押入れなどに保管する場合は、定期的に押入れを開け、空気の入れ替えをしてあげましょう。押入れに扇風機を当てるだけでも効果はあります。可能であれば、服や本を虫干しするとさらに効果は高いです。

 

エサとなるものを置かない、湿度を下げる、この2点を対策するだけで十分効果的です。


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