生前整理では何から手をつけるべきか

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生前整理を始めるにあたって、何から整理しようかと迷う方は多いです。一般的なご家庭でも、改めて見直してみるとその物量に驚く方は少なくありません。

 

その大量にある所有物を前にして、どうしてよいのかわからなくなるのは仕方のないことです。そこで、ここでは生前整理を始めるにあたって、何から手をつけていけばよいのかについて解説していきます。

 

自分のものから始める

 

生前整理は自発的に行うものです。そのため、まずは自分の所有物を整理する必要があります。自分のものといっても、その内容は多岐に渡ります。財産、年金や保険などの書類、思い出の品、趣味の物などがあり、どれから手をつけてよいのか迷います。

 

ただ、生前整理は残される家族のために行うものです。したがって、家族のためにまずは財産の整理から始めると良いです。お金に関する問題はデリケートなため、自分の死後、家族間でトラブルにならないようにしなければなりません。

 

このとき、財産に関するものは一まとめにしておき、家族にその所在を伝えとくことも重要です。(財産に関しては、別の記事で詳しく解説しています)

 

また、思い出の品や趣味の品は、遺族が最も処理しにくいものです。例えば、アルバムが大量にあるのであれば、その中から特に思い出深い写真を厳選し、ベストアルバムを作るという方法もあります。

 

実際の事例として、刺繍(ししゅう)が趣味で、たくさんの作品を残している方がいらっしゃいました。このような思い入れが強いものは整理するのが難しいです。しかし、その家族はさらに整理することが難しいと考えなくてはいけません。

 

自分のものは、自分が責任を持って処理することが大切です。もちろん、すべてを処分しなければならないわけではありません。一つひとつ見直し、これだけは残しておきたいという品を厳選すると良いです。

 

処分が難しいものを早めに手放す

 

10年後には、誰でも10歳年をとります。そのため、今は体力、気力共に充実していたとしても、10年後には衰えているものです。

 

この事実を認識し、まだ元気なうちに処分が難しいものを手放すようにしましょう。処分が難しいものとは、具体的には次のようなものが考えられます。

 

数量があるもの

 

どのご家庭にもいえることですが、普段から使用していない品でも大量に保管されていることがあります。

 

例えば、食器がこれに当たります。普段使う食器は、同じものを使うことが多くないでしょうか。そして、そのほかに1年以上出番がない食器がないでしょうか?

 

多くのご家庭では、さまざまな食器を大量に保管していますが、9割以上の食器はめったに使われることがありません。ほとんど新品のままです。

 

中には、高価な食器が箱に入って保管されていますが、「これまで2回しか使ったことがない」と話してくださったお客様もいました。

 

このような品は、普段使わないにもかかわらず大量に残している家庭が多いです。一枚一枚はたいした重量ではありませんが、これを大量に処分となるとかなりの重量になります。そのため、いざ処分する段階になると、あまりの量に整理することができません。

 

実際に生前整理を行った方で、「大量の食器を見て心が折れた」と話してくださったお客様もいらっしゃいます。このときのお客様は、食器だけで軽トラいっぱいになりました。

 

その他、本を大量にお持ちの方も多いです。好きな作家の本をコレクションしている方や、読みかけの本を保管している方です。また、雑誌などを定期購読している方も増える傾向にあります。このようなコレクション性の高いものは、処分するタイミングが難しいです。

 

ここでは、一例として食器と本を紹介しましたが、これらのものに共通することは、「結局使わない」ものであるということです。

 

使えるから保管しておいた食器は、今後も使うことはありません。また、時間があるときに読もうと思って保管しておいた本を読み返すこともないです。

 

このことをしっかりと認識して、普段使用せず大量にあるものは、生前整理をきっかけに「少しずつ」処分すると良いです。時間はかかりますが、元気があるうちにやっておくことで、あとが楽になります。

 

重量物

 

古くなった大型の家具や、壊れた家電は早めに処分しておきましょう。多くの方が、その処分の大変さから後回しにする傾向があります。後回しにして、あとで処分するなら良いですが、結局そのまま放置してしまう確率が高いです。

 

また、重量物を早めに処分する理由として、体力的に有利ということもあります。ただそれだけではなく、大型の家具を処分することで、部屋に大きなスペースを作ることができるからです。

 

部屋の見た目が大きく変わると、達成感により生前整理を行うことが楽しくなります。また、大きなスペースができることで部屋にも心にも余裕ができるのです。

 

重量物の処分は大変ですが、早めに処分することで後の整理が劇的に簡単になります。面倒な重量物の処分は、早いうちに終わらせておきましょう。

 

ただ、処分するものがあまりにも大量である場合は、無理に自分で処分しないほうが良いです。なぜなら、身体を壊してしまっては、その時点で整理を行うことができなくなるからです。

 

そのような場合は、弊社のような業者をうまく活用することで、スムーズに生前整理を行うことができます。

 

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