生前整理で注目されるエンディングノートとはどのようなものか

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数年前から生前整理が注目され始めました。同時にエンディングノートというものが注目され、何種類ものエンディングノートが書店や文房具店で販売されています。

 

多くのメディアに取り上げられ、急速に普及率が伸びているエンディングノート。ここでは、現在注目されているエンディングノートとはどのようなものなのかを解説していきます。

 

エンディングノートとは

 

エンディングノートとは、自分に万が一のことがあったとき、残された家族が判断に困ると思われる内容を書き記しておくノートです。

 

例えば、預貯金などの資産を書いておくことで、相続にかかる負担を軽減することができます。また、葬儀の形式を希望しておくことで、いざというときに家族がその判断に困ることがありません。

 

父親や母親の死は、家族にとって非常に辛いものです。突然の死であればなおさらであり、その辛い状況の中でも、葬儀の準備や遺品の整理に追われてしまう現実があります。

 

実際に、弊社で遺品整理の依頼をいただいたお客様の中には、「父の死後、さまざまな手続きに追われたのですが、初めてのことなのでどうしてよいのかわからないことだらけでした」と話してくださった方もいます。

 

このような辛い状況の中で、エンディングノートという「道しるべ」があると、残された家族はどれだけ助かるでしょうか。このように、エンディングノートは残された家族が困らないために残しておくノートなのです。

 

エンディングノートに書く内容

 

エンディングノートは残される家族にとって重要な存在であることがわかりました。それでは、そのエンディングノートには、具体的にどのようなことを書き記していけばよいのでしょうか。以下に主な内容について紹介していきます。

 

自分のこと

 

名前、生年月日、住所、血液型など、自分の基本的な情報を書いておきます。

 

自分史

 

学歴、職歴、妻との思い出、子供との思い出、親兄弟との思い出など、これまでの人生を自分史として残しておきます。

 

家族、親戚のこと

 

家族、親族との連絡先、住所などを書き記しておきます。また、家計図を洗い出すことによって、遺族が相続人を捜し出す手間を省いてあげることができます。

 

友人、知人のこと

 

仲の良い友人を書いておくことで、自分が死んだことをその人に伝えてもらうことができます。また、逆に知らせてほしくない相手のことを書いておくこともできます。

 

医療、介護について

 

大病を患ったり、認知症で意思疎通ができなくなったりした場合にもエンディングノートは有用です。

 

高齢者のエンディングノートの認知度は65%を越えています。しかしながら、実際にエンディングノートを書く人はまだ多いとはいえません。

 

自分の意思を残さないまま不慮の事故や認知症で、思いを伝えることができないことは十分に考えられることです。そのような状況を想定し、終末医療のことや介護の希望などを書き記しておくことが大切です。

 

葬儀の希望

 

エンディングノートに葬儀の希望を書く人は多いです。これまでの葬儀といえば、僧侶がお経を読み形式的に行われるものが一般的でした。しかし、最近では葬儀の多様化により、自分の葬儀を選ぶ時代になってきています。

 

例えば、「家族だけで送ってほしい」という希望や、「そもそも葬儀はしないでほしい」などの希望を家族に伝えておくことができます。

 

お墓、供養の希望

 

葬儀と同様に、お墓や供養の形態も自分で選ぶ時代になっています。先祖代々受け継がれてきたお墓に入る選択肢もあれば、自然葬で散骨してもらう選択肢もあります。

 

このような希望を書いておくと、遺族のストレスを少なくすることができます。

 

資産状況

 

自分の死後、相続によるトラブルを避けるためにも資産状況の把握は重要です。エンディングノートで資産を洗い出したあと、遺言書を書くことをお勧めします。

 

家族へのメッセージ

 

エンディングノートは遺言書のように決められたルールがありません。そのため、何を書いても良いです。そこで、自分の思いをエンディングノートに残してみてはいかがでしょうか。

 

家族に対する感謝の言葉や、子供達に伝えておきたいことなど、残された家族が幸せになる内容を書き記しておくことも大切です。

 

市販されているエンディングノートには、これらの項目が記されており、その項目どおりに書いていくことで家族のためのエンディングノートが仕上がります。

 

ただ、エンディングノートの存在を知ってはいるが、実際に書いている人は少ないのが現状です。エンディングノートの重要性を認識し、実際に書いてみることが大切です。

 

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