遺品整理を優良な業者に依頼する方法

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遺品整理を業者に依頼する場合、ほとんどの方がはじめてになるのではないでしょうか?

 

このページでは、遺品整理で失敗しないための遺品整理業者選びについて詳しく解説しています。

 

遺品整理と不要品回収の違い

遺品整理業者と不用品回収業者を同じように考えている方は珍しくありません。まずは遺品整理と不用品回収の違いから見ていきましょう。

 

遺品整理は、不要品回収とは大きく異なります。不要品回収とは、依頼された不要品を回収し、適切に処分する業務のことになります。しかし、遺品整理には、不要品回収をはじめ様々な業務が考えられます。具体的には次のような業務です。

 

・遺品を残すもの、処分するものに仕分けする
・不要品を適切に廃棄する
・家財移動後の現状復帰(ハウスクリーニング・リフォームなど)
・遺品の供養、形見分け代行
・事故物件などに対応する特殊清掃

 

このように、遺品整理業者の業務は多岐にわたります。これを見ると、不用品回収は遺品整理業務の一つにすぎないことがわかります。

 

遺品の捜索も重要な業務の一つです。意外なところに遺品がある場合があります。例えば、古いスーツのポケットの中から貴重品が出てきたり、メモ帳に家族に当てた手紙が挟んであったりといったケースも実際にあるのです。

 

このように、遺品整理と不要品回収は大きく異なります。

 

そして、遺品整理業者と不用品回収業者の一番の違いは、遺族様の心情を汲み取る必要があるということです。

 

遺品をゴミとして扱うのではなく、故人が大切に使っていた品々を大切に扱うといった「配慮」ができなければいけません。

 

たとえどれほど素晴らしい技術を持っていたとしても、依頼主様の心情を汲み取ることができない残念な業者は多いです。実際に、「とてもではないが頼む気になれなかった」という声はいたるところで聞くことができます。

 

遺品整理を通じて、遺族さまの「心の整理」のお手伝いも重要です。

 

例えば、故人の遺品を一つ一つ確認し整理することで、気持ちの整理がつく方がいらっしゃいます。また、業者であれ第3者と話をすることで「気持ちが楽になった」と話してくださる方もいます。

 

このような心の置き所が、不用品回収業者と一線を画すところといえます。

 

なぜ遺品整理を業者に頼むのか

これまでの家族の形は、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、そして子供達など、一家に6人も7人も一緒に住むのが一般的でした。また、一つの家に2世帯、3世帯で暮らすことも珍しくありませんでした。

 

このような大家族の場合、例えばおじいちゃんが亡くなったら、残された家族がみんなでおじいちゃんの遺品を整理するのが普通でした。したがって、遺品整理という言葉はなくともこれまで当たり前にやってきたことです。

 

しかし、時代は変わり一家の形も変わってきました。親子が別々に暮らし、2世帯、3世帯で暮らすことが少なくなってきています。このことを「核家族化」といい、現代ではこの核家族が非常に多くなっています。

 

そして、この核家族化の弊害により、これまで当たり前にしていた遺品整理が難しくなるケースが増えてきました。例えば、両親とは別々に暮らしているため、いざ遺品整理をすることになっても「どうすればいいのかわからない」ことが多いのです。

 

また、当然ご自身の生活や仕事もあることから、「遺品整理にさく時間がない」ことも遺品整理業が必要とされる理由といえます。

 

そして、最大の理由は「多大な労力」がかかることです。遺品とは亡くなった方が所有していた動産物の全てをさします。そのため、1Rの部屋ならまだしも、一軒家となるとその量は莫大なものとなります。

 

特に高齢の方は物をたくさん持っている方が多い傾向にあるため、整理するだけでも相応の時間と労力がかかります。

 

このような背景から、「自分達では遺品整理をすることができない」と判断する方が多いです。そして、これらのことを理由に、近年では遺品整理を業者に頼む方が増えてきています。

 

さらに、内閣府のデータによると、今後30年にわたり高齢者が増え続け、2042年をピークに65歳以上の高齢者の割合が2.5人に1人になるとのデータが出ています。これからの超高齢化社会を背景に今後ますます遺品整理を業者に頼む人の数は増えていくものと思われます。

 

遺品整理業者を利用するメリット・デメリット

ここで遺品整理を業者に頼むメリットとデメリットについてお話しておきたいと思います。まずはメリットから見ていきましょう。

 

その場で決断できる

遺品整理を行っていると、思い出の品と同時に不要品が必ず出てきます。このとき、簡単に処分できるものばかりであればスムーズに進めることができます。

 

しかし、不要であるとわかっていても、処分の仕方が難しかったり面倒だったりした場合、処分を先延ばしにしてしまうことがあります。

 

例えば、大型の家具がこれに当たります。今後使うことはないとわかっていても、手伝ってくれる人がおらず動かすことができないケースなどです。

 

こうなると、「置く場所はあるのだから、今すぐに処分しなくてもいいか」と考えてしまい、いつまでもその場所に放置されることになるのです。実際に、そのようは家庭は多いです。

 

しかも、そのような家具は、部屋からスペースを奪うだけで何の機能も果たしません。したがって、本来であれば早急に処分しなければならないのです。

 

また、遺品が大量にあり、分別仕分けに時間がかかる場合も同じです。多くの方が莫大な遺品を前に、整理を始める前から戦意喪失するケースがあります。これは、これから行う過酷な遺品整理を想像して心が折れてしまうのです。

 

このときにプロに頼んでおけば、不要と判断した重量物をその場で運び出してくれます。細かな分別や廃棄もその場で行うことができます。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これは最大のメリットだと思っています。

 

会話をすることで心が落ち着く

自分達で遺品整理をしていると「辛くなる」という方は多いです。大量の遺品を整理する大変さもありますが、愛する人を失った悲しみは大きいものです。ただ、これは仕方のないことであり、当然のことです。

 

特に一人で延々と行う遺品整理は、その方との思い出が蘇り心が折れてしまいがちです。実際にそのような方は多く、途中で挫折して弊社に依頼されることがあります。

 

このようなときに、会話ができる相手がいると遺品整理はスムーズに進みます。どれだけくだらない会話であっても、会話をすることで気がまぎれるからです

 

また、家族には言いづらい愚痴や不満を吐き出すだけでもいいです。実際の例として、親の遺品整理を自分ひとりに押し付けられ、兄弟への不満がついこぼれた方がいらっしゃいました。

 

ただ、一度不満を吐き出してさえすれば、気持ちがスッキリします。その方も遺品整理が終わる頃には、「気持ちが落ち着いた」と話してくださいました。このようなことは本当によくあります。

 

業者のように、その場限りの第3者という存在はとても話しやすいです。せっかくプロに頼むのであれば、他愛のない会話から、聞いてほしい愚痴など話してみることをお勧めします。

 

遺品整理業者を利用するデメリット

その一方で、遺品整理を業者に頼むデメリットも存在します。

 

一番は「お金がかかる」ことでしょう。

 

遺品整理は決して安いものではありません。処分する遺品が多い場合は10万円を超えることはザラにあります。

 

その他にも、悪質な業者を選んでしまった場合には、「遺品をゴミのように取り扱われる」「貴重品が盗まれる」「法外な料金を請求される」といったトラブルになる可能性もあるのです。

 

このようなトラブルにあわないためにはどのようなことに注意すればよいでしょうか。

 

優良な遺品整理業者を見つけるポイント

遺品整理を行う際、どうしても人手が足らない場合や、遺品が多すぎて自分達では手に負えないなどといった場合、多くの人はプロにお願いすることになると思います。

 

しかし、ここである問題が出てきます。それは、「どこに頼んでいいのかわからない」ことです。インターネットで検索してみると、おびただしい数の遺品整理業者がヒットします。

 

この膨大な遺品整理業者の中から選ばなければいけません。このとき、遺品整理を依頼される方のほとんどが始めて依頼することになるので、何を基準に選べばよいのかわからないのです。以下に見分けるための重要なポイントを紹介していきます。

 

ホームページで優良な遺品整理業者を見分けるポイント

多くの方は、遺品整理業者を探すときにインターネットを利用し探すことになると思います。ただ、実際のところホームページを眺めるだけでは優良な業者を判断することができません

 

しかし、ここだけは押さえていたほうがよいポイントがあるので紹介していきます。

 

遺品の捜索に力を入れている

遺品整理の業務は多岐に渡りますが、その中でも重要な業務の一つとして「遺品の捜索」が挙げられます。この遺品の捜索に力を入れているのかは重要なポイントです。

 

遺品整理の現場では、遺族様が把握していない貴重品や思い出の品などが出てきます。これらのものを探し出すことは、遺品整理を行うものの努めです。

 

このような遺品の捜索に力を入れている業者を選ぶようにすると良いです。

 

業務内容を公開している

日々の業務内容をすべて公開している業者も信頼できる業者といえます。遺品整理の実際の流れを知ることができ、安心して頼むことができるからです。

 

さらに、遺族様がどのような心境で依頼をしているのか。また、業者はどのような思いで遺品整理をしているのかを知ることができます。

 

また、日々の業務を紹介することで、同じような悩みを持っている方の助けになることが多いです。このような気配りのできる業者は優良な業者が多いです。

 

有益な情報を提供している

ホームページ内で、遺品整理に関する有益な情報を提供している業者は信頼できる可能性が高いです。有益な情報を掲載するためには、日々の業務の中で問題意識を持たなければ発信できないからです。

 

また、有益な情報発信をするためには膨大な知識と経験が必要です。そのため、遺品整理について勉強をしており、的確なアドバイスができます。

 

問い合わせ時に確認すべきポイント

ホームページで何社か候補が決まったら、実際に問い合わせをしてみます。メールでのやり取りでも悪くはないですが、ここはやはり電話で問い合わせをしてみて業者の対応を確認することが望ましいです。

 

礼節をわきまえた対応ができているか

電話で直接問い合わせることで、マナーや心配りができるのかを確認することができます。対応が雑な業者や、気配りのできない対応しかできない業者は多いです。

 

礼節をわきまえた業者かどうかを確かめてみましょう。電話対応が丁寧で親切な業者は、実際の遺品整理も丁寧で親切な場合が多いです。

 

質問に対して明確な返答ができるか

初めて遺品整理を行うときは、わからないことばかりです。疑問に思ったことは小さなことでも質問してみるようにしましょう。このときに明確な回答が得られない業者は勉強不足である可能性があります。

 

見積り時に絶対に見逃せないポイント

実際に見積もりに来てもらったとき、以下の点に注意してください。

 

その場で正確な見積りを提示できるか

経験が浅い業者や見積りに自信のない業者は、その場で見積りを出さないことがあります。また、最初に高額な料金を提示しておいて、お客様の反応を見てから値下げするといった悪徳な業者も存在します。

 

このような対応をする業者は選ばないようにする必要があります。経験のある業者であれば、その場で見積りを提示し、料金が変わることもありません。見積り時の対応でも優良業者を見分けることができます。

 

立会いは可能か

遺品整理の現場では、立会いをしていただくと満足のいく遺品整理になることが多いです。なぜなら、遺品を確認しながら必要なものと不要なものに分けることができるため、後悔をすることがなくなるからです。

 

しかし、業者によっては立会いを拒否する業者も存在します。立会いを拒否する業者は何か後ろめたい理由があるはずです。そのような信頼に値しない業者は選ばないようにしなくてはいけません。

 

遺品整理を業者に頼むときは「打ち合わせ」が重要

遺品整理を業者に頼むに当たって「打ち合わせ」は重要になります。実際に作業に入る前に、しっかりと業者と打ち合わせを行っておかなければ悔いが残る遺品整理になるばかりか、トラブルが発生する可能性があります。

 

トラブルを防ぐ

遺品整理というのは、ほとんどの方が経験がないことです。そのため、業者に頼む場合にはしっかりと打ち合わせをすることで満足のいく遺品整理ができます。打ち合わせのときには、最低でも以下の内容は事前に把握しておく必要があります。

 

・見積りの料金でどこまでがサービス内容に含まれるのか
・作業当日は何名のスタッフで何時間ほどかかるのか
・遺品として何を残すのかを伝える
・立ち会うことはできるのか
・追加で処分してもらいたいものが出てきたとき料金はどのようになるのか
・近隣への配所はしてもらえるのか

 

最低でもこれらのことについては事前に確認しておきます。そして、打ち合わせで最も重要なことが、「依頼主と業者の感覚のズレ」を無くしておくことです。

 

先述の通り、遺品整理はほとんどの方が初めて行うものです。そのため、「こんな風にやってくれるはず」と思い込んでしまっていることがあります。

 

例えば、「遺品整理後の掃除はどの程度行ってもらえるのか」を明確にしておかなければ、「自分が思っていたところまで掃除してくれなかった」というように不満が出るかもしれません。

 

他にも、「立ち会うつもりでいたが立ち会いを拒否された」「遺品の捜索をしてもらえなかった」など、このような不満が残る遺品整理になるかもしれません。

 

これらは依頼主様と業者との間に感覚のズレがあったことが原因です。この感覚のズレを打ち合わせのときに修正しておけば、あとから悔しい思いをすることがなくなります。

 

自分の思いを伝える

悔いが残らない遺品整理を行うには、自分の思いをしっかりと業者に伝えなければいけません。「ここまではやってほしい」「このようなものが出てきたときは確認させてください」など、どのような遺品整理にしてほしいのかを伝えておくのです。

 

それができなければ業者との感覚のズレが埋まることはありません。業者側からすると良かれと思って処分したものでも、実際には残しておいてほしかった遺品だった、ということにもなりかねません。

 

もちろん、確認をしない業者にも責任がありますが、自分の意思を伝えていないとこのようなことが起こる可能性が出てくるのです。

 

遺品整理を業者に頼むときは、しっかりと打ち合わせを行いましょう。どのようなサービス内容なのかを把握しておくことで、満足のいく遺品整理を行うことができます。

 

遺品整理時に立ち会ったほうが良いのか

先ほど立ち会いが可能かどうか聞くことが重要というお話をしましたが、この立会というものは必要なのでしょうか。

 

結論から言えば「必要」です。なぜなら、遺品整理の立ち会いは、依頼主様にとって大きなメリットになるからです。

 

心の整理につながる

弊社では立ち会いをお願いしています。理由は以下の通りです。

 

弊社が遺品整理をしていて困ることの一つに、「処分してよいのか判断できないモノがでてくる」ことです。一見すると不要に見えるものでも、遺族の方にとっては大切なものかもしれません。遺品整理業者にはこの判断ができないのです。

 

このとき立会いをしていただくと、自分の目で確認できるため大切な遺品を確実に残すことができます。

 

また、人が亡くなることで出てくる遺品は、遺族の方が思っている以上に膨大です。その中には、忘れてしまっていた大切な遺品や、そもそも知らなかった遺品が出てくることもあります。

 

もし立ち会いをしない場合、事前に「これとこれは残してほしい」と業者に伝えて遺品整理をお願いすることになるのですが、忘れていたり知らなかったりしたために、大切な遺品が処分される可能性があります。

 

さらに、一番のメリットとして、「心の整理がつく」ことが挙げられます。遺品整理に立ち会っていただいたお客様は、皆さん一様に「気持ちが楽になった」と話してくださいます。

 

これは、故人の遺品を自分達の手で整理することで、気持ちが前向きなるのです。逆に、いつまでも遺品を残してしまうと、心の整理がつきません。これらの理由から、遺品整理を業者に頼む際には、立ち会いをされることをお勧めします。

 

立会いができないときはどうすればよいか

できるだけ立会いをお願いするようにしていますが、遠方に住んでいたり、どうしても時間の都合がつかなかったりするケースなど、現実的に立ち会うことが不可能な場合があります。

 

このようなときはどうすればよいでしょうか。最も良い方法は、綿密な打ち合わせをすることです。「このような場合はどうするのか」を、事前に話し合っておくことが大切なのです。

 

一例として、次のようなことが考えられます。

 

・遺品については → 残すのか処分するのかを指示しておく
・判断に困る遺品があったら → ひとまずは残すようにしておく
・わからないことがあれば → その都度連絡をしてもらう

 

このようにさまざまな事態を想定しておき、それに対応できるようにしておくことが大切です。そうすることで、依頼主様と業者間の感覚のズレをなくすことができます。

 

逆にこのような打ち合わせをおろそかにする業者は選ばないほうが懸命です。

 

まとめ

このページでは、優良な遺品整理業者の選び方と、実際に依頼する時の注意点について解説してきました。

 

業者の選び方って本当に難しいものです。ネットで検索して「最初に表示されたから」と言った理由で業者を選んでしまうと、思いがけないトラブルに発展することがあります。

 

しかし、ここで紹介した注意点を知ることで、そのようなトラブルに遭う確率を大幅に減らせることができます。

 

遺品整理を業者に依頼するときには、このページを思い出してください。

 

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