遺品整理の現場で遺族が困る遺品とは

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遺品整理をしていると、処分していいものか悪いものか判断に困るものが出てきます。

 

例えば、誰もが考え付きそうなもので、「写真」があります。写真は処分に困ると思われがちです。ただ、実際にはそのようなことは無いです。なぜなら、残すか処分するか答えがはっきりしているからです。

 

遺族の方の答えとして、「すべて残しておく」という方がほとんどです。「時間があるときにじっくり選別したい」と考える人が多く、遺品整理の現場では意外にも写真の仕分けで困る人は少ないです。

 

それでは、実際の現場で遺品として出てくると困るものはどのようなものがあるでしょうか。

 

遺品で出てくると遺族が困るもの

 

遺品整理をしていて、遺品として出てくると困るものはどのようなものがあるでしょうか。以下に詳しく述べていきます。

 

価値が「ありそうなもの」

 

価値があるものではなく、「ありそうなもの」はその判断に困ることが多いです。貴金属のように、明らかに金銭的に価値のあるものであれば捨てる決断をする人はいません。

 

しかし、価値があるのかないのかわからないものは、どのように取り扱えばよいのかわからないことがあります。例えば、古いカメラや切手などです。

 

また、骨董が趣味だった方も遺族が困ることが多いです。掛け軸やお皿などが出てきても、ほとんどの方は目利きができなため、その価値を推し量ることができません。

 

このようなものは、「価値があるかもしれないから捨てるわけにはいかない」と考えてしまい、捨てるに捨てられない状況はよくあります。

 

これは当然であり、たとえ私であってもすぐに捨てる決断はできません。

 

そのような場合は、やはりいったん手元においておく選択をする方が多いです。ただ、これらのものを鑑定に出したり、オークションに出したりして現金化するなら良いですが、多くの場合はそのまま放置してしまいます。

 

そのまま捨てるのが「ためらわれるもの」

 

明らかに必要のないものでも、そのまま捨てることがためらわれるものがあります。例えば、「人形」がこれに当たります。

 

宗教や神事に無頓着人でも、「そのまま捨てるとなんとなく気持ちが良くない」と考えます。私も同様であり、例えプロであってもなんとなくゴミ袋に入れるのをためらってしまいます。

 

記念品、思い出の品

 

背比べした傷がついたタンスや、両親が大切にしまっておいたへその緒など、特に思い出深いものは処分するか判断に困ることがあります。

 

絶対に普段の生活で使わないことがわかっていても、感情が捨てることを許しません。同様に、婚礼家具や記念品など、特定の思い出がある品も難しいです。

 

重量物

 

遺品整理に限らず、重量物の処分は大変です。家具家電もそうですが、意外と多いのが鉢植えなどのガーデニング関係のものです。

 

その中でも、「土」の処分に悩む方は多いです。一軒家であれば庭があるためそこまで問題になりません。しかし、マンションにお住まいの場合は簡単ではありません。

 

このような重量物は処分に困る筆頭のモノになります

 

家族を困らせない方法

 

上記で述べた品々については、遺族の方が困る状況になることがあります。それでは、自分の死後、遺品整理で家族の負担を減らすためにはどのようにすれば良いでしょうか。

 

答えは簡単であり、「生前整理」をすることです。

 

上記の品々に共通することは、所有していた本人であれば、その処遇を簡単に決めることができるという点です。

 

例えば、価値のありそうな骨董品であれば、生前整理をするときにその価値をエンディングノートなどにわかるように書いておくとよいです。

 

また、家族が捨てるのをためらわれるのようものであれば、自分の責任で処分しておく必要があります。どうしても自分で処分できない品であれば、自分の死後、どのように取り扱ってもらいたいのかを書いておくようにします。

 

このように、あらかじめ所有物を処分しておいたり、自分の希望を書いておいたりすることで、家族が困らないようにすることができます。

 

遺品整理の負担を軽くしてあげられるのは、あなたしかいません。このことを理解し、家族が困ると予測されるものは、生前整理をしておくことが大切です。

 

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