遺品整理時に故人のへそくりを見つけるために探す場所とは

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弊社アークサービスは、部屋片付けと遺品整理を専門で行っている業者です。遺品整理を数多く行っていると、さまざまな場所からさまざまなモノが出てくることがあります。

 

その中の一つに「へそくり」があります。へそくりとは、家族には内緒でこっそりと貯めたお金のことです。イメージとしては、奥様が家計をやりくりしてその浮いたお金を貯めているイメージですが、男性もしっかりとへそくりをしている人は多いです。

 

へそくりは、生前に家族に伝えることができればそれに越したことはありません。しかし、そうすることができない状況も考えられます。例えば、本人が忘れてしまっていたり、不慮の事故で伝えることができずに亡くなられたりした場合です。

 

そうなると、遺品整理などで不要品を処分した際に、その中にへそくりが入っていたとしたらとてももったいない話です。人知れず捨てられるくらいなら、家族の方が有意義に使うべきでしょう。

 

そこでここでは、これまでに遺品整理を行った際に、実際にへそくりが出てきた場所やお客様に聞いたへそくりの隠し場所を紹介していきます。

 

へそくりの在り処

 

遺品整理の現場で実際にへそくりが出てきた事例です。これから遺品整理を行う予定の人は、参考にして探してみてください。

 

タンス

 

タンスは貴重品が隠されている筆頭になります。タンス貯金という言葉があるように、タンスにお金を隠す人は多いようです。実際にお金を発見する確率が高いのがタンスです。

 

封筒に入れられたお金が、引き出しの側面に貼り付けてあったことがあります。発見したときは依頼主様にはとても喜んでいただけました。

 

またあるお宅では、タンスの中から「帯付きの旧100円札」が9束出てきました。帯付きの札束を見ることはめったにありません。金額にすると大きなお金ではありませんが、驚いた反面少々恐ろしかったことを覚えています。家族の方に聞いてみると、「このようなものがあるとは知らなかった」とのことでした。

 

この札束は、依頼主様の亡くなられたおじい様のタンスから発見することができました。旧札とはいえ、十分に金銭価値のあるものです。製造年によってはプレミアム価値がつくため、依頼主様からはとても感謝されました。

 

その他の事例として、お金を発見したわけではないですが、依頼主様に和箪笥の隠し引き出しを見せていただいたことがあります。引き出しを取り外すと、中にもう一つ小さな引き出しがあるのです。

 

その方のお話では、「昔はこの中に貴重品をしまっていた」と話してくださいました。今ではこういったカラクリがあるタンスはめったにありませんが、古い和箪笥が家にある方は、じっくりと探してみるのも面白いかもしれません。

 

納戸

 

納戸の中から出てきたことがあります。納戸というのは、家財を収納しておくスペースのことです。あるお宅では、この納戸に箱に入った壷を収納してありました。

 

お話によると、「以前は漬物や梅干を入れていた壷だった」とのことでした。今では全く使うことがないので、納戸にしまいこんでいたそうです。

 

弊社では、一目で中が確認できないものは確認するようにしています。ただ、実際には何も入っていないことのほうが多いため、今回も何気なく確認した程度でした。

 

しかし何か入っています。それは、ビニール袋に入れられたお金でした。依頼主様が確認してみると、1万円札で20万円が出てきたのです。

 

依頼主様は、「こんなところに隠していたなんて」と苦笑されていましたが、捨てずに済んだことを喜んでいただきました。

 

座布団の中

 

座布団の中に巧妙に隠されていたことがあります。これを発見できたのは「運」としか言いようがありませんでした。

 

遺品整理を行うとき、故人が使用していた布団や座布団を処分することは多いです。いつものように運び出していると、座布団の中から「パリパリ」と紙が折れ曲がるときのような音がします。

 

普通であれば座布団からこのような音がすることはありません。不思議に思い、中を確認してみることにしました。しかし、この座布団にはチャックなどはありません。

 

そこで依頼主様の許可をいただき、座布団を切ることにしました。すると中から封筒に入ったお金が出てきました。詳しい金額は聞いていませんが、このときもとても喜んでいただけました。

 

気になることとして、どのように座布団の中にお金を入れたのかです。縫い目を切って、へそくりを入れたあと再度縫い直さなければ入れることはできません。ここまで入念に隠してあるへそくりは、そうそうお目にかかることはできません。

 

今回はたまたま音がしたので発見することができましたが、ちょっとした行き違いで処分された可能性も十分に考えられます。

 

ポケットの中

 

これは「へそくり」というわけではないかもしれませんが、衣服のポケットからお金が出てくることは多いです。その多くは男性の衣類です。

 

財布を持たず、はだか銭が癖だったのでしょうか。小銭や千円札などを発見することがあります。また、お金以外にもメモや写真などが発見されることがあり、衣類のポケットは必ず確認するようにしています。

 

ここでは、弊社が遺品整理を行ったときに実際にへそくりが出てきた場所や、依頼主様にお聞きしたへそくりの場所について紹介してきました。

 

もちろん、今回紹介した場所以外にもへそくりが隠されている可能性もあります。弊社で発見したことはないですが、「仏壇」「本棚」「写真立ての裏」「畳の下」などはよく隠されているようです。

 

また、へそくりを発見したときも注意が必要です。場合によっては、遺産相続の対象になる可能性があるからです。そのようなときは専門家に相談してみることをお勧めします。

 

今回は弊社で実際に発見することができたへそくりの事例を見ていただきました。しかし、もしかすると巧妙に隠されたへそくりを知らず知らずのうちに処分してきたのかもしれません。今回へそくりの隠し場所を紹介したことで、大切な財産が無駄にならないことを願います。

 

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