行動できない人間は一人もいない:片付けを習慣にする原理原則

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「私は意志が弱い」「なかなか行動に移すことができない」という人は多いです。しかし、この世に意志の弱い人も、行動力の無い人もいません。このことを理解してもらうために、一つ簡単な実験をやってみます。イエスであれば次に進んでください。

 

あなたは「3億円の宝くじ」に見事当選しました。
しかしよくみると、その宝くじの引き換え期限が今日までです。明日になれば紙切れになってしまいます。
しかし、外を見てみると今日は大型の台風が接近しており、歩くことも困難な状況です。
手伝ってくれる人は誰もいません。

このときあなたは「3億円の宝くじ」を交換に行きますか?
イエスであれば次に進みます。

 

暴風雨の中車を走らせていると、宝くじを現金に交換してくれる銀行が200メートル先に見えてきました。
ところが、そこで車が故障してしまい動かなくなりました。
あと200メートルで3億円が手に入ります。

あなたは宝くじを交換に行きますか?それともあきらめますか?
「そんなことであきらめる人いるの? 歩いていくに決まってる!」という方がほとんどでしょう。イエスであれば次に進みます。

 

暴風雨の中車から降りて歩いていくと、さしていた傘は一瞬で折れます。様々なものが飛んできて危険な状態です。さらにあなたはつまずき捻挫をしてしまいます。しかし、50メートル先には銀行が見えています。さて、あなたはあきらめずに3億円の宝くじを交換に行きますか?それともあきらめますか?

これが最後の質問ですが、ほとんどの人は「あと50メートルくらいなら這ってでも3億円をもらいにいく!」と答えるのではないでしょうか。しかし、この実験には続きがあります。一番重要なことは実はこの先にあります。

 

暴風雨の中、あなたは捻挫して歩くのもつらい状況です。しかし、3億円を交換してくれる銀行はもう目と鼻の先です。銀行にさえたどり着くことができれば3億円はあなたのものです。
そのときあなたの心の中はどう感じるでしょうか?
「うれしい」でしょうか?それとも「悲しい」でしょうか?

この最後の質問をすると全員が「うれしい」と答えるはずです。なぜなら全員の頭の中は、3億円で何を買おうかすでに思案しているはずですから・・・・・・。

 

さて、ここからが面白いところです。あなたのこれまでの行動を、たまたま他の人が見ていたらどのように感じるでしょうか。つまり、台風の中、足を引きずり銀行に向かう人を見たらあなたはどのように感じるでしょうか。

 

恐らくあなたは、「あの人はなんてバイタリティのある人なんだ!」と思うはずです。ところが、当の本人は自分がバイタリティのある人間だとは少しも思っていません。台風の中、捻挫してまで歩いて銀行にいくというすごい行動力を発揮したにもかかわらず、です。本人はただ3億円が欲しくて行動したまでです。

 

実際にどうでしょうか。あきらめた人はいましたか?私であれば骨折してでもいくでしょう。

 

実験は以上です。

 

この話を見ていただいている方のほとんどは3億円を手に入れることができたはずです。このことからもわかるように、本質的に行動できない人間はいません。

 

一方、当選した宝くじが300円だったらどうでしょうか。天気のいい日なら買い物ついでに交換に行く人もいるかもしれません。しかし、台風のなか捻挫を覚悟してまで行く人はほとんどいないと思います。

 

それでは、なぜ3億円の宝くじだと交換に行くのに、300円だと行かないのでしょうか。

 

それは「価値」が違うからです。

 

本当に価値あるもののためなら行動できる

 

3億円は誰でも欲しいです。なぜなら3億円で人生が変わるからです。これまで欲しいけど手に入れることができなかったマイホームや、今後の人生のための軍資金になります。

 

3億円という価値を知っているから、台風のなか捻挫をしてまで手に入れたいと思うのです。

 

3億円でなくてもいいです。例えば、3億円をあなたの愛する人に置き換えてもいいでしょう。「愛する人が倒れてしまった」「事故にあってしまった」という場合であれば、何をおいても行動できるはずです。

 

もう一つ例を挙げましょう。子供のころからセロリが苦手な人がいます。どうしてもあのにおいが苦手で、どれだけ小さく切り刻んであっても食べることができません。

 

スープに一切れでも入っていると吐き出してしまいます。ちなみに私のことなのですが、セロリなんか食べなくても健康に生きています。セロリに含まれる栄養は別の野菜を取ることでクリアできます。

 

したがって、苦手なセロリを食べることに全く価値を見出せないため、苦手意識を克服するつもりもありません。恐らく料理の仕方によっては食べられると思いますが、はじめから食べるつもりがありません。

 

しかし、次の場合はどうでしょうか。

 

たまたま見たニュースでアナウンサーが次のように話ています。「セロリを毎日食べると絶対に病気になりません」「科学的にも証明されています」、このようなことを言っています。

 

最初のうちは疑って食べることはないでしょう。しかし、その後たくさんの人がその効果を証明し、その情報が事実であると確信したとき、あなたならどうするでしょうか?

 

私であれば間違いなくセロリを食べると思います。これほど価値のある食べ物をただ苦手であるというだけで食べないなど考えられません。

 

このように、あなたが心から価値を感じるものであれば、あなたは必ず行動することができます。しかも、他人からみれば「すごく意思の強い人だ!」と思われることでも、本人してみれば意志の力で行動しているとは思っていません。お金が欲しいから、健康が欲しいから行動しているにすぎません。

 

例えば、ダイエットで何度チャレンジしても失敗する人がいます。なぜ何度も失敗するのでしょうか。それは、ダイエットが成功した後の価値を明確に想像できていないから失敗します。

 

したがって、これからダイエットをしたい人にとって重要なことは、食事制限をすることではなく、体重を減らしたことによって得られる価値(未来)をどれだけ明確に想像できるかです。

 

痩せることで、以前から憧れていたかわいい服を着ることができるかもしれません。スリムになったあなたを見て、好意を寄せてくれる人がでてくるかもしれません。

 

もしかすると、その人と幸せな家庭を築くことができるかもしれません。ダイエットをすることで大きく人生が変わります。この未来を明確にイメージし、信念の元に行動する、これがダイエット成功させるコツです。

 

そしてもう一点重要な要素があります。それは、欲しいものを手に入れる方法を知っていることです。3億円の例であれば、「銀行の場所を知っている」ことと「交通手段」がこれにあたります。

 

ダイエットを例にすると、ダイエットした未来がどれほどに明るくても、痩せる為の方法を知らないのであれば始めることすらできません。そのため、行動を起こすのに必要なことは次の二つが重要です。

 

@やろうとしていること、欲しいものに対して心から価値を感じていること
Aそれを手に入れる手段を知っていること

 

それでは、片づけを習慣化するためには何が必要でしょうか。もうお分かりだと思いますが、片づけができるようになって得られる価値を想像することと、片付けのやり方を知っていることです。

 

言い換えると、片づけができるようになり、快適な部屋を手に入れている未来をあなたが明確に思い浮かべることができなければ行動することはできません。

 

片づけの基本や、片付けを習慣にする方法は当サイトで全て解説しています。あとはあなたが片付けにどれだけの価値を感じることができるかにかかっています。

 

(参考資料:なぜ、あなたの思考は現実化しないのか?)

 

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