片付けを習慣にするためのコツ

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「継続は力なり」という言葉があります。とても有名な言葉なのでご存知の方も多いはずです。ただ、大切なことだとわかっていても、実際には「継続することが苦手だ」という人は多いです。

 

ただ、少し考え方を変えるだけでこの苦手意識を克服することができます。

 

例えば、ダイエットのために食事制限をするとします。このとき、好きなものを我慢してダイエットを行うと失敗してしまいます。なぜなら、我慢は苦痛でしかないため続かないからです。

 

一方、食事制限をしたとしても、料理の内容に工夫を加えカロリーが少なくおいしい食事を取るように心がけるとどうでしょうか。

 

これなら、無理をすることなく続けることができるはずです。このように、同じ食事制限をするにしても我慢するのではなく、工夫をすることで継続してダイエットを行うことができます。

 

ここでは、以上のことから新しい習慣を身につけるためにどのような工夫をするとよいのかを解説していきます。

 

ひとつのことだけ考える

 

新しい習慣を身につける大前提に、「一つのことを継続して行う」というものがあります。

 

人は一度にいくつもの変化に対応できません。そのため、欲張って一度にいくつものルールを決めても、そのルール自体が負担となって継続することが難しくなります。

 

当サイトの別の記事でも紹介していますが、「寝る前に3分間間片付けを行う」というものがあります。仮に、これを習慣にするために頑張るのであれば、これ以外には何もしないようにしなくてはいけません。

 

新しい習慣を身につけるのは簡単な行動でも難しいです。苦手なことであればなおさらです。したがって、大原則として習慣化は一つづつ取り組むようにして下さい。

 

条件反射を利用する

 

梅干を食べたことがある人なら、梅干を見ただけで唾液が出ます。この「梅干」という単語を見ただけでも口の中に唾液が出ていませんか? 私は今この単語を入力しながら唾液が出ていることを感じています。

 

梅干を食べたことがあるひとは、梅干はすっぱいものだと脳が記憶しています。そのすっぱいという記憶に体が反応し、唾液を盛んに分泌させます。この条件反射を利用し、ある特定の条件を設定し体が勝手に反応する仕組みを作っていきます。

 

この条件反射を利用したお勧めの方法が、「特定の時間に大好きな音楽が鳴らすこと」です。

 

例えば、夜の10時に自分の好きな音楽が流れるようにしておき、この音楽が流れ始めると片付けを始めます。同じ時間、同じ音楽を流すことで、反射的に「片付け」をしたくなる仕組みを作ります。

 

記録する

 

これは目で楽しむ方法です。

 

子供のころ、朝のラジオ体操でスタンプを押してもらってなかったでしょうか? 別にラジオ体操をしたいわけではなかったのですが、このスタンプがたまっていくのが妙にうれしくて毎日早起きしていた記憶があります。寝坊をしてスタンプがもらえず空白ができると悔しい思いをしていました。

 

これは、毎日の積み重ねを目で確認することで意識付けをする方法です。日々の小さな成功を目で確認できることは、脳にとって良い刺激となりやる気につながります。

 

記録の仕方はできるだけ簡単にしてください。手帳やカレンダーに丸をつけるだけでもよいでしょう。記録することが負担にならないようにするのが継続のコツです。

 

楽しみを設定する

 

いわゆる自分へのご褒美を設定し、やる気を継続させる方法です。

 

ご褒美は誰にでも効果的です。ご褒美というのは報酬であり、報酬を得るために行動を起こすことができます。きつい仕事をしているのは、給料という報酬を得るためです。だから頑張ることができます。

 

報酬の内容は、難易度に合わせて設定すると良いでしょう。一例として、次のようなことが考えられます。

 

今日できたご褒美に

・コーヒーを飲む
・お酒を飲む
・ケーキを食べる

 

1ヶ月頑張ったご褒美に

・温泉に行く
・おいしい物を食べにいく
・前から欲しかったものを買う
・いつものランチをワンランクアップさせる

 

など、頑張りに応じてご褒美を設定します。もちろんできなかったにもかかわらず、「これだけ努力したのだから少しくらいはいいよね」と、自分に甘えてしまわないようルールは厳守してください。

 

その他、自分自身をほめるという心理的報酬も効果的です。

 

苦手なことに挑戦するというのは怖いものです。「失敗したらどうしよう」と不安になることもあると思います。その恐怖を克服し、努力している自分を目いっぱいほめてあげることも大切です。

 

「自信なかったけどよく頑張った」
「意外と簡単にできるね。もしかして私ってすごい?」
「よし、1週間継続できた。さすが私!」

 

子供であれば母親に「よくできたね」とほめてもらえますが、大人の皆さんは自分で自分をほめてあげてください。意外と気持ちがよいものです。

 

言い訳をせずに頑張る

ただ、ここまで説明してきたようなコツ以外にも、とても重要なことがあります。それは「言い訳をせずに取り組む」ことです。

 

弊社にご相談いただく方は、当然片付けや捨てることが苦手な方です。弊社では捨てることが苦手な方にさまざまなアドバイスをしますが、中にはこちらが驚くような言い訳をしてしまう方もいらっしゃいます。

 

一例をご紹介すると、次のような内容です。

 

・サイズの合わない服
→「ダイエットのときに戒めにします」

 

・流行の後れた服
→「流行は巡るからそのときまでとっておきます」

 

・全く使ってない化粧品
→「気分変えたいときに使います」

 

・ダンボール10箱分の毛糸
→「孫ができたときにこれでセーターを作る予定です」

 

・途中までしか読んでない本
→「何も予定の無いときのためにとっています」

 

・穴の空いたバケツ
→「ガーデニング用の鉢の代わりになる」

 

古く汚れた布団
→「ペットの寝床にします」

 

30足以上あるストッキング
→「寒いときに重ねて履きます」

 

上記の言い訳は、実際に弊社スタッフがお客様に聞いたお話です。

 

ただ、このようなことをいってはいつまでたってもモノを減らすことができません。そして、この積み重ねが、モノが多すぎる家を作ってしまうことを理解しなければいけません。

 

片付けに関して一番多い言い訳が「忙しい」です。「平日は仕事が忙しくて手が回らない」、「休日はたまった雑用に追われてできない」などです。

 

しかし、実際には「休日は雑用に追われるのでできない」ではなく、「片づけをしたくないから休日の雑用を優先している」ことが多いです。本人は忙しくてできなかったと思っていても、実際はやりたくないから別のことを優先しているからできないのです。

 

本当に急用で忙しいときもあったのかもしれません。ただ、そうじゃないときのほうが多いのではないでしょうか? このことに気がつかなければ、いつまでも言い訳をしてしまい快適な部屋を手に入れることができません。

 

新しい習慣を身につけるには、「習慣になるまで続けること」が鉄則です。したがって、これから片付けを習慣にしようと決意したのであれば、一切言い訳をせずに習慣になるまで続けてください。

 

「寝る前に片づけをしよう」
     ↓
「でも今日は疲れたから明日二日分やろう」
     ↓
「いや、そんなことを言っていると、いつまでたっても片づけが身につかない。今から3分だけでもやろう」

 

このように自分を戒め習慣化に取り組んでください。どれほど簡単なことでも、新しい習慣を身につけることは難しいです。しかし、幸いにも習慣というのは、適切なプロセスを踏めば「誰でも」、「いつでも」身につけることができます。

 

まとめ

このページでは、片付けを習慣にしてきれいな部屋を維持するためのコツを解説してきました。

 

習慣化する上でさまざまなテクニックがありますが、そのテクニックを活かすためには結果が出るまで継続することです。

 

ストレスのない快適な部屋を手に入れるためにも、がんばってください。

 

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