片付けられない悩みを解決するためのお金の使い方

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片付けの仕事を行っている中で、以前次のような話をしてくださったお客さまがいました。

 

「片付けが苦手なので収納家具を十分にそろえたのですが、やはりうまく片付けができないです」

 

実際に部屋を見てみると、タンスには服や下着が押し込まれており、その周りには入りきれない衣類が散乱しています。収納ケースも20個以上あり、すべてパンパンにモノが詰め込まれている状態でした。

 

そして、購入したと話してくださった家具が部屋を占拠しており、とても圧迫感のある部屋になってしまっていました。

 

この方は、お金の使い方を間違っている可能性が高いです。片付けが苦手な方は、物が増えていくと収納家具を増やして押し込んでしまうケースがあります。

 

しかし、これはただのごまかしであり、結局お金が無駄になっていることが多いです。同じお金を使うなら、よりよい使い方をすることをお勧めします。

 

それでは、どのようなお金の使い方をしていくと、「片付けられない悩み」を解決できるでしょうか。ここでは、お金の使い方を考える上で必要な、「消費」、「浪費」、「投資」の概念について解説していきます。

 

自己投資の重要性

 

1.消費とは

 

消費とは、人が生活する上で必要なお金のことです。例えば、家賃、水道光熱費、食費、交通費など毎月の出費が消費にあたります。使ったお金がそのまま価値として受け取ることができるので次の式が成り立ちます。

 

使ったお金=価値

 

消費に使うお金は必ず必要になりますが節約は大切です。水道光熱費や衣服に使うお金は、少しの我慢で減らすことができます。

 

2.浪費とは

 

浪費とは無駄な出費のことです。無駄ではありますが、人はこの浪費が大好きです。なぜなら、一番気持ちの良いお金の使い方だからです。しかし、最も避けるべきお金の使い方です。

 

衝動買い、愚痴を言うだけの飲み会、身の丈に会わない高級品などがこれにあたります。本来必要のないお金を支出するわけですから、次の式が成り立ちます。

 

使ったお金>価値

 

片付けられない方の多くは、この浪費の割合が多いようです。浪費をすることで無駄なものが多くなり部屋が散らかっていきます。例えば、買ってはみたものの一度も着ることがなかった服や、必要以上のストックなどが原因で、部屋のキャパシティを超えている場合などです。

 

また、冒頭でお話した方も、結局は片付けができていないため購入した収納家具は無駄になっています。このように結果が伴わない支出も浪費の一つです。

 

3.投資とは

 

投資とは、「将来得られる価値のために使うお金」になります。実際に使ったお金よりも、それ以上の価値を受け取ることができるので、次の式で表すことができます。

 

使ったお金<価値

 

例えば、資格取得に費やすお金は、資格によって将来得られるお金のための投資になります。また、チームの結束力を養うための飲み会も投資といっていいでしょう。

 

その他、「健康のために無農薬野菜を買う」「子供の将来のために有名な塾に通わせる」など、将来の健康や幸せのために投資するという考え方も大切です。

 

その中で最も重要なことは、「自己投資」です。つまり、自分にお金をかけるのです。自己投資と聞くと難しく感じるかもしれませんが、とても簡単に始めることができます。

 

例えば、今あなたの財布に入っている千円を普段のお菓子に使うのではなく、本の購入にあてることがすでに投資になります。お菓子は一時的な満足を得て終わります。しかし、本に書かれていることを実践し生活レベルが向上すれば一生物の宝となります。

 

これを部屋の片付けに応用すると次のようになります。

 

・ノウハウ本を読んで学習する
・片付けセミナーに参加する
・片付けの個人レッスンを受ける

 

現在片付けが苦手で悩んでいる方は、個人レッスンを受けることはとても効果が高いです。あなたの状態、部屋の状況を確認しながら、今のあなたに最適な片付け方法を学ぶことができます。

 

部屋が散らかっているから収納家具を買うのではなく、片付けの方法を根本から学んでいくことにお金を使うのです。そして、このようなお金の使い方をすることが、現在の「片付けられない悩み」を解決するために必要な考え方です。

 

実際に片付けの個人レッスンを受けて、「片づけができるようになった」という声をよく聞きます。そのような方たちが片付けができるようになるのは必然で、「お金を払ってまで何とかしたい」という高い意識があるからできるようになります。

 

当然ですが、誰でも支払ったお金以上の価値を手に入れたいと考えます。しかし、自己投資をしたからといって100%望む結果が得られるとは限りません。

 

そこで重要になってくるのが、「元を取る」という意識です。例えば、5万円の個人レッスンを受けたにもかかわらず、その後努力をせずにリバウンドしてしまえばその投資は無駄になります。

 

逆に、同じ5万円のレッスンを受けて日々努力を行ったことで、片づけを習慣化してしまえば一生片付けに悩む必要はなくなります。5万円で一生悩む必要がなくなるのであれば、5万円の自己投資は非常に安いといえるでしょう。これが投資の考え方です。

 

現在、浪費の割合が多い方は、一度ご自身の支出を見直してみることをお勧めします。その中で浪費の割合を少なくし、自己投資にお金を使ってみてはいかがでしょうか。自分に投資をすることで、片付けられない悩みが解決される可能性が出てくるのです。

 

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