大分県大分市でゴミ屋敷のお片付け(余命半年編)

大分市でゴミ屋敷・汚部屋清掃を行っているアークサービスです。

 

今回ご紹介する事例は、弊社の事例の中でも忘れられない事例の一つです。依頼主様の強い希望で、部屋の様子は掲載していませんが、子供のためにできることを実行されたお母さんのお話を御覧ください。

 

 

ご相談内容

お母様からはお電話でご相談をいただきました。しかし、業者を信用できないためか、疑心暗鬼のご様子でした。

 

「3LDKの部屋の片付けをするのにおいくら位かかりますか?」

 

「これまで何件もされてきたはずですから、おおよその金額がわかるはずです。だいたいで構わないので、教えてください」

 

と少々きつい口調でお問い合わせをいただきました。

 

確かにこれまでの経験からおおよそのお見積りを出すことは可能です。しかし、現場を確認していない、部屋のお写真も拝見していない状態でお見積りを出すというようないい加減なことはできません。間取りは同じでも、不用品の量によっては見積り金額が大幅に変わってしまうからです。そこで、

 

「お急ぎであれば部屋のお写真をお送りいただけましたら概算でのお見積りをいたします」

 

「参考までに、3LDKですと、15万円から50万円くらいのお客様が多いです」

 

とお伝えしました。すると、

 

「そうなんですね。はじめてちゃんと答えてくれる業者さんを見つけました。テレビにでていた業者に電話してみても、テレビとは全く違う対応で嫌になって電話を切りました」

 

「他にも2社ほど電話してみたのですが、対応が怖いと言うか、、横柄でこちらも電話を切りました」

 

「実際にお見積りをしていただきたいのですが、ワケあってお金があまりありません」

 

「でも時間がありませんのでぜひ見ていただいて見積もりをしていただきたいです。希望としては完了まで今月中にお願いできればと思っています」

 

「とにかくひどい状態で私では片付けられません。それと、、、ベランダに鳩が住み着いていて、糞がたくさんあります。そのような場合でも大丈夫でしょうか?」

 

となにやらワケありのご様子。電話の感じからも、意を決して相談されている様子が伺えます。

 

また、電話対応で信頼していただけたのか、実際に見積もりをご希望いただきましたので、ご都合の良い日に伺うことになりました。

 

 

お見積り

現場は大分市内にある16階建て、80戸を超える巨大マンション。その15階が今回の現場でした。

 

到着すると、依頼主さまがすでに駐車場でお待ちでした。ご挨拶をしますが表情は非常に固く、言葉少なに返答されるだけでした。初めて会う人間(私)、業者に強い不信感が読み取れます。

 

さて、実際の部屋の状況ですが、お写真がないので文字で紹介すると、

 

  • 3LDKすべての部屋がゴミで埋め尽くされている状態
  • コンビニゴミ、服、雑誌、生活家電、家具が様々なところに散乱
  • 押入れも見える範囲で満タン
  • 廊下の床は飲料水がこぼれた後放置したため腐食
  • 水回りも悲惨
  • ベランダには鳩の糞が20cmほど堆積(卵あり)

 

不用品の総量としては、2tトラック5台分というところでしょうか。適切な料金と、さらに15階からの荷降ろし(プラス駐車場まで少し遠い)となるため、余裕を持って4日間かかる旨をお伝えしました。すると、

 

「それって本当に相場なんですか?」

 

と料金に対してご不満のご様子。やはり業者に対する不信感があるようです。

 

弊社は料金には絶対の自信を持っています。ぼったくりはもちろんあり得ませんし、他社様と比較された場合でも殆どの場合弊社にご依頼いただけます。

 

しかし、はじめての方であれば相場もわからないため、このような不信感があるのもしょうがないところでもあります。ですので、

 

「料金には自信はありますが、他社様と比較されるのが一番安心だと思います。今日のところはお見積りだけでも構いませんので、ゆっくり考えられてください」とお伝えしました。

 

「う〜ん、、そちらを信じてないわけではないですが、電話でもお話しましたが予算があまりありません」

 

「実は私、、がんを患っていて、余命半年と聞いています」

 

「がん保険にも入ってなかったものですからお金に関しては苦労しています」

 

「でも子どもたちのために残してあげられるのがこの家くらいなので、どうしてもきれいにしたいです」

 

「もう少しなんとかなりませんか」

 

とのこと。

 

依頼主様の大変な事情をお伺いし、「時間がないと言われていたのはこのためか…」と納得。なんとしてでもきれいな部屋を提供したいと思いました。

 

しかし、先に上げた料金は、本当に限界の料金です。駆け引きするつもりは毛頭なく、最低限の利益を上乗せした料金ですのでこれ以上の値引きは難しかったのです。

 

このことをお伝えすると、ずいぶん悩まれていましたが、

 

「う〜〜ん、う〜〜ん、、わかりました。なんとか捻出してみます」

 

と正式にご契約いただくことができました。ただ、信頼されているかと言うとそんなことはなく、最後まで、

 

「途中で投げ出されたり、このくらいでいいだろうと中途半端にしないですよね!?」

 

「信頼していいんですよね!?」

 

と念を押されまくりでした。ここまで信頼されないのははじめてでしたので、少々悲しい気持ちになりましたが、誠実に対応したことでご納得はいただけたようでした。

 

 

作業内容

作業は見積もりから5日後。今回は残すものも大量にあるため、依頼主さまと一緒に片付けを行います。しかし、このときの整理仕分けは過去最高に大変なものでした。最終的に2tトラック7台分にもなったゴミを一点一点確認されるのです。

 

もちろん見ていただくのは全く構わないのですが、その仕分け方法が、「書類関係は10年以上前のものでもすべて内容を検める」「ゴミ袋に入ったていたものもひっくり返して確認」「弊社スタッフがまとめ上げた明らかなゴミも再度確認」といった超徹底したものでした。

 

ですので一向に作業が進まなかったのです。お約束の期日までに終わらせることができるかドキドキです。

 

どうやら重要な書類を探しておられるようで、「書類や紙ゴミは絶対に私に見せてください」と再三念を押されていたのでした。もちろん依頼主様のご希望ですので丁寧に仕分けし、書類関係はすべてお渡ししていきます。

 

何を探していらっしゃったのかは今でも謎ですが、3日目に「あった…」とつぶやかれていたので、目当てのものは見つかったようです。(ホッとしました)

 

また、この方にはお子さんが3人いらっしゃるのですが、子供が残したいものは一つ一つ電話で確認しながら仕分けしていきます。今回の片付けは子供のための片付けですので、ぬいぐるみ一つから聞きながらの片付けです。

 

最初こそ疑心暗鬼でこちらを伺うように接してこられた依頼主様も、3日目、4日目目ともなると弊社を信用していただけようで、笑顔と冗談も飛び出してきます。この方の笑顔を見ることができたときは、こちらも嬉しい気持ちになったものです。

 

さらにこのようなゴミ屋敷になった経緯も依頼主様のほうから話していただけたのでした(内容については伏せます)。

 

最終的には2部屋分の物品が残りましたが、残したいもの、探し出したいものは納得の行く形で残すことができました。ベランダの鳩の糞もきれいになり、「本当に助かりました」と小さな声でお礼をいただき、今回の作業は完了です。

 

今回改めて感じたことは、はじめて業者を利用する方は、不安が大きいということです。特に、ゴミ屋敷問題は人には話しづらい内容ですので、その分勇気がいります。

 

そのため弊社では、その不安を取り除くためにあらゆる努力をしております。最初から最後まで誠実に対応いたしますので、ご相談だけでもお寄せください。

 

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