害虫のお話

害虫のお話

ゴキブリ
ダニ
ハエ
ノミ
害虫対策
人間に害をもたらす虫『害虫』
ここではゴミ屋敷と関わりの深い害虫を紹介していきます。

ゴキブリ


害虫の中でも最も人間に嫌われているであろうキングオブ害虫のゴキブリ。
最古の有翅(ゆうし)昆虫で約3億8千年前から地球上にいたとされています。
長い触角、狭い隙間に潜りこむのに適した平たく楕円形のフォルム。
鋭くとがった爪には足先からベタベタした体液を分泌してどんなところでもくっついて移動できます。 頑丈な顎で何でも食べ、繁殖力も旺盛。集団で行動するため1匹見つけると50匹はいるといわれています。
非常に強い生命力もゴキブリの特徴で、水1滴あれば2週間生きることができるといわれています。 さらに再生能力も高く、足や触覚が取れてしまっても短期間で再生するという驚異的な能力も秘めています。
暖かい環境を好むので気温が20〜35℃になるとゴキブリはもっとも活発に行動し始めます。
30℃を超える蒸し暑い夏の夜などゴキブリが盛んに飛ぶなど恐ろしい光景が繰り広げられ、人々を恐怖のどん底に陥れます。
ただし、寒さには弱く10℃を下回ってくると極端にその活動は減少します。

見た目の気持ち悪さで嫌われていますが、最も注意しないといけない点はサルモネラ菌やO-157などの病原菌を体に付着させて運んだり、 糞などの排出物から感染症を蔓延させることです。

人間に嫌われ者のゴキブリですが、そのほとんどは熱帯の森など自然の中で人間とかかわることなくひっそりと暮らしています。 世界中で約4000種類近く発見されていますが、人間の生活圏に現れるのはほんの6種類くらいです。

家庭で見られるゴキブリ

クロゴキブリ
家庭で見られるゴキブリはこのクロゴキブリがほとんど。
全国各地に分布し、テカテカと黒光りする高速移動の昆虫に多くの人が悲鳴を上げたことと思います。

ワモンゴキブリ
大型のゴキブリで暖かいところを好むため日本の南側に多く分布している種。
しかし人間の生活圏内での生息はそれほど多くなく遭遇する機会は少ないといえます。
下水溝やマンホール内など一年を通して温度の変化が少なく湿度の高い場所を好んで生息しているようです。

ヤマトゴキブリ
名前からわかるように日本の在来種。
寒さに弱いゴキブリですがヤマトゴキブリは東北は青森から近畿地方にかけて分布しています。
木造の日本家屋で見かけますが、そのほとんどは雑木林などの自然の中で生息しており、木の洞や樹皮内で生活している。

チャバネゴキブリ
家屋よりもビルや飲食店などで多く見られる種類です。
国内の生息数は最も多い種類のゴキブリで大集団で巣を構えます。
一軒の飲食店から1万匹以上駆除された例も報告されています。
他のゴキブリよりも小型で成虫でも12mmくらい。

ダニ


人間にとってもっとも実害の多い害虫です。
激しいかゆみに襲われ、ダニの糞や死骸が喘息やアレルギーを引き起こすアレルゲンとなります。
部屋中どこにでも生息していて、主に畳・カーペット・ソファ・ぬいぐるみ・布団・毛布・枕などいないところはないほどです。
2万種以上のダニが確認されていますが、人間に害をなす種は5〜6種類。
人間のアカやフケを食べ、換気の悪い高温多湿の環境を好み、条件がそろうと爆発的に繁殖し大騒ぎになります。

チリダニ
屋内ダニの約90%を占めるのがこのチリダニ類。
チリダニの主な種にヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニの2種類があげられます。
体調0.4mm程度のダニでハウスダストに多く、部屋中どこにでも生息しています。
人間のアカやフケ、カビに昆虫の死骸と食べられるものは何でも食べます。
人間を刺して害を及ぼすことはありませんが、チリダニの糞や死骸はアレルギーの原因になる事が多く、喘息やアレルギー疾患を引き起こします。
ダニアレルギーの方が最も注意しないといけないのが『アナフィラキシーショック』です。
通常ダニアレルギーの方の症状として体中に湿疹ができたり、くしゃみや粘膜の炎症などがみられますが、ダニの大発生などで大量のアレルゲンが 体内に侵入すると重度のアレルギー反応が出てしまいます。
これを『アナフィラキシーショック』と呼び、吐き気や呼吸困難、ひどいときは急激な血圧低下による意識障害を起こし、最悪死に至ります。

コナダニ
コナダニは条件がそろった環境では畳一面に白い粉をまぶしたように見えるほど大発生します。
白くうごめく様子は嫌悪感を感じますが、コナダニは人間への実害はありません。
食品についたコナダニを食べてもなんら問題ありません。気持ち悪いですが…
新しい畳や保存食などに多く生息しています。

ツメダニ
屋内ダニの約5%がこのツメダニ。
やはり夏場の気温が高く湿度も高い時期に発生します。
ツメダニは他のダニの体液を吸って生きており、捕食対象であるチリダニやコナダニが大発生するとツメダニも大発生し人間に被害をもたらします。
ダニに刺されて痒くなるのは、そのほとんどがこのツメダニに属します。
ツメダニに刺された箇所は赤くはれ上がり、激しいかゆみを伴います。
かゆみは一週間ほど続き刺された跡がしばらく残ります。

イエダニ
体長0.7mmと他のダニに比べると大型の種。
主にネズミの血を吸うので人間への被害は少ないのですが、吸血対象のネズミが著しく減少した場合人間の血を吸います。
乳白色の体色ですが吸血後は赤黒く変色し、家の中で赤いダニが徘徊している姿が目撃されます。
イエダニも刺された箇所は激しいかゆみを伴う為つい掻き毟ってしまい、それが原因で細菌による二次感染の危険性もあるので注意が必要。

マダニ
体長2.5mm〜10.0mmとダニの中では最大級の大きさです。
野生動物・家畜・ペット・人間と陸上の生物はすべて吸血対象です。
アウトドアのときなど特に注意が必要で、手足の露出部分を減らし、虫除けをしっかりと塗りましょう。
万が一マダニに吸血された場合は無理にはずそうとすると、皮膚に差し込んでいる口器が皮膚内に残って化膿しますので注意が必要。
マダニは吸血対象にとりつき数日間かけて血を吸い、おなかいっぱいになると地面に落ちて身を潜め次の獲物が通るのを待ちます。

ヒゼンダニ
0.2mm程度の極小サイズのダニ。肉眼で見つけることは不可能で、人間に寄生し繁殖もする厄介なダニです。
皮膚の角質にもぐりこみトンネルを作ってその中に寄生し、皮膚の下で動くため特に激しいかゆみに襲われます。
これを『カイセン(疥癬)』といい、寝たきりの老人に感染しているケースが多くみられます。
恐ろしいことに感染力が非常に強く、感染者に接触するだけでどんどん広まっていきます。 感染が認められた場合、その周囲の人も検査を受けたほうがいいでしょう。

ハエ


初夏の風物詩のハエ。
家庭内で見たことない人はいないでしょう。
ゴキブリなどに比べると見た目の嫌悪感は減少しますが、生ゴミや排泄物の上を歩いた足で人間の生活圏内に侵入し、 コレラ菌や赤痢菌や大腸菌などの病原菌を媒介する非常に厄介な害虫です。
また人間の周りをぶんぶん飛び回り精神的に不快にさせる所も嫌われる一因でしょう。
ゴミ屋敷などの不衛生な環境では腐乱した食品や排泄物に卵を産みつけ蛆がわきハエが大発生することがあります。
ハエの一生のサイクルは短く、羽化後5日ほどで産卵をはじめ一回の産卵に約100個の卵を産みます。
幼虫の期間は1週間、さなぎの期間は5日ほどと卵から成虫まで10日ほどなのでほおっておくと大発生します。
日本では約3000種のハエが確認されています。

イエバエ
一般的にハエといえばこのイエバエのことを言います。
体長6〜7mm程度で灰褐色。背中に4本の筋がみとめられます。
発生源は畜産舎や堆肥、ゴミ処理場などから発生し、大好きな家屋に進入してきます。
不潔な足で家庭内のどこにでも張り付き病原菌を撒き散らす嫌われ者。

クロバエ
やや光沢のある藍緑色で体長は10mm前後。
動物の死骸や糞から発生し、成虫は腐敗臭・魚・肉の匂いにひかれて集まります。
春・秋に多く見られ気温が高い時期は活動は鈍化しています。
極めて注意が必要な害虫でサルモネラや赤痢菌、鳥インフルエンザウィルスを媒介する嫌なやつ。

ニクバエ
平均体長12mm程度とやや大型のハエ。
春口から秋にかけて屋内、屋外を問わずどこにでも生息している。 イエバエとよく似ていますが、背中の模様がイエバエは4本線、ニクバエは3本線で慣れると見分けるのはたやすい。
人間への直接的な被害はポリオウィルスなどの病原菌の媒介のほかに、不衛生な環境下で傷をおった人間の傷口に産卵し、 蛆が体内から出てくるというハエ症を引き起こすケースも報告されています。

ノミ


現代では人間を主に吸血するヒトノミはいなくなったといわれていますが、猫や犬を吸血するネコノミ・イヌノミはいぜん問題となっています。
ネコノミは猫だけでなく人間も吸血するためペットを飼っている家庭は注意が必要です。
人間を襲うときは主に足に集中し、移動しながら吸血するため刺された跡が一本のラインのようになります。
また、刺された箇所は蚊に刺されたときの痒さとは比べ物にならないほど痒く、あまりの痒さに掻き毟ってしまうほど。
『掻く』という漢字は手へんに蚤と書くところからもその痒さが想像できるのではないでしょうか?
たいへんなジャンプ力を持っていることでも有名で、体長1mm以下〜3mm程度と小さな虫ながら約30cmも飛ぶことができます。
このジャンプ力を生かし猫や犬に寄生するわけです。
年中生息していますが夏場など30度を越えてくると大繁殖する可能性が高くなりますので、猫・犬を飼っている家庭ではしっかりと対策をしてください。

害虫対策


一番に思いつくものとして殺虫剤や燻煙剤(バルサンなど)が多いのではないでしょうか?
即効性もあり確かに有用ですが根本的な解決にはなりません。
害虫の大発生に共通する点は
●害虫の餌がある
●気温湿度が一定
●巣を作る隠れ場所がある

以上を踏まえ最も効果的な害虫対策は、掃除です。
害虫が大好きな餌や隠れ場所を徹底的に排除し、害虫が住みたくても住めない環境にすることが重要なのです。

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