福岡市東区で5年以上放置していた実家の遺品整理依頼
弊社アークサービスは部屋片付けと遺品整理を専門で行っている業者です。今回ご紹介する内容は、現在千葉県にお住まいのJ・Kさまより、福岡市東区にある実家の遺品整理のご依頼いただいたときの事例です。
ご相談内容
あるとき、弊社の電話に見慣れない市外局番からかかってきました。「営業の電話かな?」と思いながら電話に出てみると、「実家の遺品整理のお見積をお願いしたいのですがよろしいですか?」と遺品整理のお問い合わせでした。
「わたしは今千葉県にいるのですが、長年放置している福岡の実家が気がかりなのです」
「両親が亡くなったあとすぐに千葉に転勤してしまい、家財や両親の遺品はそのままにしている状態です」
「福岡に帰ることがあったら整理しようと考えていたのですが、もう5年以上放置しています」
「持ち家ですので家賃などはかかっていないのでつい後回しにしてしまうのです」
「今回アークサービスさんにお願いして一気にやってしまおうと考えています」
このようなご相談内容でした。
「実家の整理を放置してしまっている」という声は本当に多いです。理由としてはJ・Kさまと同じように「近くにいない」というものから、「物の量が多すぎてやる気が出ない」「遺品を整理をすることが心苦しい」といったものまであります。
しかし、遺品整理や実家の整理はいつかはしなくてはいけないものです。先にやるのか、後回しにするのかの違いだけなので、それならば早い時期に終わらせておいたほうが精神衛生上いいです。
J・Kさまも一念発起して今回遺品整理に取り組む覚悟のようです。
まずはお見積もりのために、後日東区にあるJ・Kさまの実家に伺うことになりました。ただ、福岡に帰ってこられるのが2ヶ月も先とのことで、「申し訳ない」ともおっしゃれれていました。
お見積もり
お電話をいただいてから2ヶ月とちょっとたったころ、お見積もりのために現場である東区に向かいました。現場に到着するとJ・Kさまはすでに到着されており、わざわざマンションの下でお待ちいただいていました。
恐縮しながらJ・Kさまとご挨拶をします。
「今日はどうもありがとうございます。仕事が忙しくてなかなかこちらに帰ってこれないんですよ〜」とJ・Kさま。
私も「いえいえ、今日はご指名ありがとうございました。大きなマンションですね〜」とご挨拶。
現場のマンションは築年数こそあるものの、18階建て、広々エントランスと見るからに高級そうなマンションです。
J・Kさまは「でも長年放置しているので中は汚れていると思います」と苦笑いです。「では実際に見ていただけますか?」
J・Kさまの実家はこのマンションの2階です。さっそく中を確認します。
マンションに入ると、無人の部屋独特の静まり返った空間が広がっています。靴をぬぐ音や話し声が大きく聞こえます。間取りは4LDKです。
「あー、けっこうホコリが溜まっていますね」とJ・Kさまも少し悲しそうです。その後各部屋を確認していきます。
J・Kさまのご希望は、
・遺品を一緒に整理してもらいたい
・整理後の不用品は全撤去
です。必要なものはすべて持っていっているため、遺品整理後はとにかく部屋を空っぽにしたいとのことでした。「必要なものはあらかた持っていっていますので、ほとんどが処分になると思います」
さらに、「部屋を片付けたあとはリフォームして貸し出そうと思っています。多分福岡に戻ってくることはありませんから・・・」とのことでした。
この立地であれば間違いなく借り手は見つかるでしょう。ただ、もっと早くにこの決断をされていれば収入になったのではないかと思い、「少しもったいないな」と感じたのでした。
さて、問題の見積もりですが4LDKの部屋では戸建てと同じくらいの不用品が出ることがあります。今回も大量の不要品が出ることが予想されます。
大まかに不用品の量を伺ってみると、2tトラック4台分と予想されます。適切なお見積もりを提示すると、「分かりました。ギリギリ予算内です。それではその金額でお願いします」と即決していただけました。
作業日数は2日間をみており、作業日については「1ヶ月後くらいに再度福岡に帰ってきますので、そのとき作業をお願いします」とのご希望でした。
作業内容
お約束の日は朝8時から作業開始です。
今回は遺品整理ですので、一部屋ずつJ・Kさまと要・不要の確認を取りながら整理を行っていきます。まずはJ・Kさまの部屋からです。
J・Kさまの部屋については「必要なものは全て持ち出しているためすべて処分で良い」とのことでした。しっかりと分別を行いテキパキと搬出していきます。
J・Kさまは漫画がお好きなようで、大量の懐かしい漫画が出てきました。「漫画を早く捨てろっていつも言われていました」とJ・Kさまは懐かしそうに話されます。今回ですべて処分するとのことでした。
次は物置代わりになっている部屋の整理に取り掛かります。「ここには何があるのかほとんど覚えていません」とのことでした。
共同で作業していくと、段ボール箱や古い家具、剣道着、暖房器具、着物、引き出物など、さまざまなものがでてきます。懐かしい「ドンジャラ」も出てきてJ・Kさまと盛り上がったりもしました。
ダンボールの中にはJ・Kさまのお父様が生前に読んでいらっしゃった本が大量に出てきます。軍事マニアでいらっしゃったのか、軍事関係の本や戦争に関するドキュメンタリー、その他戦闘機に関する資料本など、かなりマニアックな本が次々と出てきます。
J・Kさまはあっさりと「全部処分してください」と言われます。お母様のものであろう着物も「全部処分で」と要不要の判断が非常に早いです。そのため、作業のスピードは普段の遺品整理と比べてとてもスムーズでした。
どうしても故人の遺品を整理するとなると、懐かしさや悲しみから手が止まることがあります。これは仕方のないことであり、当然のことです。今回のようなケースは逆に珍しいです。
ただ、長時間の遺品整理は素人の方にはとてもきつい作業です。J・Kさまもなれない作業のためかとてもきつそうにされていました。一緒に飲み物を飲んだり、談笑しながら適度に休憩を入れながら作業を進めていきます。
2日目も朝から頑張っていただきました。全体として非常にスムーズに進んだため、2日目のお昼頃にはすべての作業が終了しました。最後の部屋全体をクリーニングして今回の作業は完了です。
結局残すことになったのは「古い印鑑」「アルバム数冊」「まだ使える時計」だけでした。最後にJ・Kさまから次のような話をお聞きしました。
「今日はありがとうございました」
「ほとんど処分するつもりでしたが、こうしてもう一度自分の目で確かめておきたかったのです」
「一度処分したら二度と戻ってこないですよね?」
「手伝っていただきましたが自分の手で実家を整理することができて悔いはありません」
「あとの処分、よろしくお願いします」
このように非常に丁寧に今回遺品整理を依頼した経緯をお聞きすることができました。
J・Kさまのようにご自身の手で遺品整理をすることは、心の整理にもつながります。したがって、ぜひ自分たちの手で行うことをおすすめします。
処分するものの量が多かったり、時間的に不可能なときは弊社の遺品整理サービスをご利用ください。
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