福岡市城南区で若いビルオーナー様の遺品整理お手伝い
弊社アークサービスは、部屋片付けと遺品整理を専門で取り扱っている業者です。今回は、福岡県福岡市城南区片江にビルをお持ちの30代女性F・T様から、遺品整理をご依頼いただいたときの事例を紹介します。
ご相談内容
F・T様から、お電話でご相談をいただいたときの内容は、以下のようなものでした。
「半年ほど前に父が亡くなったのですが、遺品が大量にあるので整理をしてほしいです」
「整理してほしいのは、ビルの2階と3階部分なのですが、少し説明が難しいので、まずは見に来ていただけますか?」
F・T様からは、このようなご相談を受けました。そして、都合の良い日をうかがい、約束をした日に現場の確認へと向かいました。
お見積り
福岡県福岡市城南区片江の現場を見てみると、築50年以上は経過していると思われる、3階建ての小さなビルでした。1階には飲食店が入っており、お昼時のにぎわいを見せています。
まずは、待ち合わせ場所の2階へ向かいます。階段を上がったところで、「○○塾」という小さな看板が目に付きました。どうやら、依頼主様のお宅は、自宅兼職場になっているようでした。
F・T様に出迎えていただき、ビルの中を確認していきます。入ってまず目に付くのは、スチール机が並ぶ事務所です。コピー機やさまざまな書類が大量においてあり、その奥には、塾生が勉強する部屋が見えました。そのときの様子は、以下の写真で確認できます。
学生塾である2階の確認を終え、今度は3階の確認に向かいます。3階部分は生活スペースになっており、現在はこの3階の部屋で、一人で生活をされていらっしゃるそうです。
全ての部屋を確認してから、F・T様は、今回弊社へご相談いただいた経緯を話してくださいました。
「母はずいぶん前に亡くなっており、これまで、父と2人で暮らしていました。その父も、半年前に亡くなりました。葬式の準備やいろいろな手続きに追われて、この半年はどうやって過ごしてきたかよく覚えていません」
「塾は父一人で切り盛りしていました。私は別の仕事をしているので、この塾はもう営業していません」
「やっと落ち着いてきて、今度はこのビルをどうしようかと悩んでいたのです。父から土地と建物(ビル)を相続して、今は私の財産なのですが、相続したものの、私一人ではとても運用できません」
「そこで、(このビルを)これから壊すにしても、貸すにしても、まずはビルの中を整理しようと思ったのです」
以上の内容が、F・T様が弊社へご相談するまでの経緯になります。
ただ、「整理しよう」と思ったとしても、ビル内の不要品整理は、女性一人でどうこうできる量ではありません。学生塾である2階部分は、大きな机やたくさんのイスが所狭しと並んでいます。
また、学生塾を運営していくための書類や教科書など、紙類はとてつもない量です。その他、それらを収納するためのスチールラックやキャビネットも非常にたくさんあります。3階部分の生活スペースも、一軒家並みに広く、現在も生活しているためモノが多いです。
このように大量に不要品がある場合は、業者に頼むのがベストの選択となります。たくさんの不要品をもつ人のなかには、「自分や家族だけで大量の不要品を処分しよう」と考える方がいます。この場合、実際には途中で挫折することが多く、結果的に時間を無駄にしてしまいます。
今回は、「お父様の遺品とともに、1階部分を除いてビル内にあるもの全てを整理したい」というのが、F・T様のご希望です。全ての部屋と収納スペースまで確認した上で、慎重にお見積りを出していきます。
作業日程、作業内容、料金を提示したところ、F・T様には十分にご納得いただけました。そして、正式にご契約となりました。
作業内容
今回は、3日間の作業日程を予定して作業を開始しました。まずは、近隣住人の方々に、ご挨拶まわりを行います。今回のように、不要品が大量にあり時間がかかる場合、近隣への配慮はとても重要になります。
弊社の片付けサービスは、お客様と相談しながらご納得いただく形でサービスをご提供しています。そのため、依頼主様からのクレームは一切ありません。
しかし、唯一クレームが出る場合があります。それは、近隣住人の方からのクレームです。めったにはありませんが、搬出時の音や、トラックの駐車位置などのクレームを受けることがあります。弊社でも十分に配慮はしていますが、全く音を出さず搬出することは不可能です。
そのため、今回のように長時間の作業が予想される場合は、事前に近隣の方に作業内容をお伝えし、ご協力をお願いしています。もちろん、「トラックが邪魔」などのクレームが出た場合には、即座に対応することをお伝えします。近隣の方々に安心していただためにも、事前の挨拶まわりは非常に重要なのです。
挨拶まわりを終え、まずはビル2階の整理に取り掛かります。作業前には、お父様の遺影に向かって、スタッフ一同手を合わせます。そして、これからお父様の遺品を整理させていただくことをお伝えし、作業開始です。
2階の片付け、遺品整理
F・T様のお父様は、もともと学生塾を経営されていたので、2階部分には事務用の備品が大量においてあります。さらに、その一つひとつが大きくスペースを圧迫しているため、スチール机やキャビネットなどの大きなものから次々に運び出します。
比較的古い建物は、通路や階段が狭いことがあります。この場合、スチール机を搬出するには幅がギリギリです。そのため、スタッフと声を掛け合いながら慎重に運び出していきます。また、塾内にある長机はそのまま搬出できない大きさのため、解体して運び出します。
今回の作業では、書類や塾生用の教科書など、紙類の不要品が特に多いです。お父様が子供のために購入したと思われる古い絵本や図鑑などもたくさん出てきました。
今回は、必要なものはすでに別のところへ移しているため、全ての品物の処分を希望されていました。ただ、このような場合であっても、必ず遺品の捜索を行います。なぜなら、依頼主様が知らない遺品や、忘れてしまっている遺品が出てくることがあるからです。
弊社の遺品整理は、特に遺品の捜索に力を入れています。衣類のポケットは全てチェックします。タンスや収納スペースなども細かく捜索し、大切な遺品を依頼主様へお返しすることができるよう努力しています。
業者によっては、何も考えず処分してしまうところもあります。そのため、遺品整理を依頼するときは慎重に業者を選ばなければなりません。
遺品を捜索していると、やはり依頼主様が忘れている遺品が出てきました。それは、アルバムです。収納スペースの奥から3冊ほど出てきました。その他、お父様名義の通帳や印鑑なども発見することができました。
F・T様に確認を取ると、非常に喜んでくださり、「依頼して良かった」とありがたい言葉をいただきました。
3階の片付け、遺品整理
2階の整理があらかた終了したところで、生活スペースである3階の片付けに入ります。まずは、お父様の部屋の整理です。
8畳程度のお父様の部屋は、全く手がつけられていませんでした。お父様が生活していたときのまま、時間が止まっているように見えました。
モノは多いものの、きちんと整理されており、お父様の人柄が出ているように感じました。ここでも、タンスや収納スペースなどを確認しつつ、遺品の捜索を行います。
長年動かした形跡のない家具などはホコリにまみれており、スタッフ一同ホコリだらけになりながら作業を進めていきます。
遺品の捜索をしていると、収納スペースの奥から小型の金庫が2つ出てきました。F・T様に確認を取りますが、このようなものがあるとは知らなかったそうです。当然、中に何が入っているかは見当もつきません。金庫については、後日専門の業者に解錠してもらうことになりました。
全ての不用品の搬出を終え、最後は掃除に入ります。2階については、今後使うことはないだろうということで、掃除機がけだけ行いました。
3階の生活スペースは、比較的汚れが強いため、ハウスクリーニングをご提案しました。ただ、近々引越しを考えていらっしゃるようで、「簡単な掃除だけで良い」との事でした。そこで、簡易清掃を行い、F・T様に最終確認をしていただきます。
ビルの中に残ったものは、最低限の生活用品とお仏壇だけです。
F・T様には、「やっと心の荷が下りました。本当にありがとうございました」と、大変喜んでいただけました。そして、F・T様はこれからのことを少し話してくださいました。
「このビルは老朽化も進んでいるので、おそらく借り手はないと思います。そのため、ビルを解体して土地を売ってしまおうと考えています」
「これから、1階の飲食店のオーナーに、契約解除のお話をしなければなりません。少し緊張します」
「私一人で全部しないといけないですね。これからしばらくは忙しくなりそうです」
気丈に振舞われるF・T様に感動を覚えながら、全ての作業は終了しました。
弊社では、今回の事例のような大量の不要品にも対応しております。ぜひご相談ください。
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