【北九州市でゴミ屋敷清掃】借金によるストレスからうつ病を発症し汚部屋になった事例
北九州市でゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃を行っている業者「アークサービス」です。今回は、福岡県北九州市戸畑区のマンションにお住まいだった30代女性、Y・I様にご依頼いただいたときの事例を紹介します。
ご相談内容
Y・I様にご相談いただいたのはお電話でした。お電話口で、Y・I様は早口に次のような内容を話してくださいました。
「以前住んでいたマンションをゴミ屋敷にしてしまいました。今は別のところに住んでいるのですが、今回勇気を出して相談した次第です」
「以前のマンションから逃げ出して、今年で6年目になります。その間家賃だけを払い続けており、ずっと負担になっていました」
「今回、アークサービスさんのホームページを見て勇気を持つことができました。ぜひお願いしたいのですが、一度見積もりに来てもらえますか」
このようなご相談内容でした。
ゴミ部屋問題でお悩みを抱えていらっしゃる方の中には、Y・I様のように二重に家賃を支払っている方も珍しくありません。弊社では、このようなご相談は幾度となくお受けした事がありますので、快諾し、一度現場を見せていただくことになりました。
お見積り
Y・I様は、「できるだけ早くにお願いしたい」と希望されましたので、本日作業している現場が終わり次第、伺うことになりました。
現場である、福岡県北九州市戸畑区浅生のマンションに、夜の9時に待ち合わせです。現場に着くと、Y・I様はご主人様と二人でお待ちいただいていました。お二人にご挨拶をし、さっそく部屋の中を拝見します。
しかし、Y・I様は「怖くて部屋に入ることができない」と申し出られたため、ご主人様と二人で部屋に入ることになりました。
ご主人様にドアを開けていただくと、玄関から膝丈ほどのゴミが堆積しています。ご主人様に「危険ですので、靴のまま入ってください」と促され、土足で部屋に入ります。
間取り3DKの部屋は、すべてゴミに埋め尽くされており、床が見えている場所が少しもありません。このときの様子は、以下の写真で確認することができます。
お見積り時の現場はこのような状態でした。一緒に現場を確認していただいていたご主人様のお話によると、この状態で数年生活をされていたそうです。
現場を確認している最中、ご主人様は手を前に組み、非常に辛そうな表情をされていたのが印象的でした。おそらく、ゴミ部屋にしてしまった罪悪感と後ろめたさから、このような表情になってしまわれたのではないかと思われます。
このとき、弊社から「問題なく解決できる」ことをお伝えすると、少しだけ笑顔を見ることができました。
現場を確認し、「残すものや探し出すものはありますか」と尋ねたところ、「全て処分する」ことを希望されました。
作業内容とお見積り金額をご主人様にご提示しました。すると、「ぜひお願いします」とおっしゃっていただき、その場で正式にご契約となりました。
お見積りをしている間、外でお待ちいただいていたY・I様にも、同様のご説明をさせていただき、契約となった旨をお伝えしました。
Y・I様から、「よろしくお願いします。このような時間にお見積りにきていただき、本当にありがとうございます」と、非常に丁寧なお言葉をいただきました。
「できるだけ早く」とのご希望でしたが、次の日は予約が入っていたため、2日後に作業を開始することになりました。Y・I様から部屋の鍵をお預かりし、全て弊社にお任せいただくことになりました。
作業内容
作業当日、Y・I様からお預かりした鍵を使い、北九州市戸畑区浅生のマンションに入ります。
さっそく作業に取り掛かかるのですが、まずは玄関のゴミを撤去しなければなりません。そこで、スタッフ3名で集中的に玄関と廊下のゴミを運び出していきます。
続いてキッチンとダイニングの撤去作業に移ります。こちらも熟練のスタッフが、適切に分別しながら効率よく作業を進めていきます。
ゴミ部屋の特徴として、必ずと言っていいほど飲み残しが入ったペットボトルが出てきます。こちらの現場でも同様であり、合計300本以上出てきました。
中身が入ったままだと回収してもらえないため、必ず中身を出さなければなりません。この作業にスタッフがとられてしまうと、作業効率は落ちてしまいます。しかし、これは重要な作業の一つです
また弊社では、資源として再利用できるものはリサイクルさせていただいているため、分別作業も慎重に行わなければなりません。以下の写真が、作業中の様子になります。
このようなことから、弊社では作業完了までに時間がかかることがあります。しかし、時間効率ばかり追求する業者とは違い、ゴミを適切に回収することで、ゴミの減量に貢献することができます。
今回の現場では、ゴミの総量は莫大なため、相応の時間がかかりました。また、現場はマンションの5階ですが、このマンションにはエレベーターが設置されておらず、すべて階段を使って運び出さなければなりません。
この階段の往復は、長年やっていても慣れるものではありません。若いスタッフでも連続で5往復もすれば息が切れてきます。適度に休憩を取りつつ、気合を入れ直しながら作業を進めていきます。
スタッフの頑張りもあり、なんとか3日で全ての作業を終えることができました。撤去後の様子は、以下の写真で確認することができます。
作業終了後、Y・I様に連絡を取り、最終確認をしていただきます。
部屋を見たY・I様は、長年の悩みから開放されたことで、言葉が出ないご様子でした。部屋の確認を終えたあと、Y・I様はポツリポツリと、このようなゴミ部屋になってしまった経緯を話してくださいました。
「当時、借金に関するトラブルで、とても大変な時期がありました」
「働いても働いても借金を返すことができず、何のために生きているのかわからなくなりました」
「そのよう生活を続けているうちに、うつ病になってしまったのです」
「うつ病を発症してからは生活が荒れ、何もかもがどうでもよくなっていきました。ゴミを捨てる気力もなく、年を追うごとにひどくなっていきました」
「ゴミだらけの部屋に帰ってくるのが嫌でたまらず、1年以上漫画喫茶で寝泊りしていた時期もあるのです」
「今では(うつ病は)全快していますが、当時のことを思い出すと辛いです」
「お見積りのとき、私が部屋に入ることができなかったのを覚えていますか? あれは、当時のことが思い出されて、部屋に近づくことが怖かったからなのです」
「今回片付けていただいたおかげで、これまでのことをやっと清算できた気がします」
Y・I様は、こちらが驚くほどたくさんのことを話してくださいました。これまで誰にも相談できなかった辛い思いが、言葉として次々とあふれ出ているようでした。
お預かりしていた鍵をお返しし、最後にY・I様がドアに鍵をかけられます。このとき、部屋に向かって「さようなら」と声をかけられていた光景が忘れられません。
当事者にとって、ゴミ部屋問題は非常に大きなお悩みであることが多いです。その悩みの大きさから、長い間誰にも相談できない事例をたくさん見てきました。
弊社では、このように相談することができずお悩みの方のために、「ご相談のみ」にも対応しております。一度悩みを外に出してみると、想像以上に気が楽になることがあるからです。
ゴミ部屋問題でお悩みの方は、ぜひ弊社アークサービスにご相談ください。
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