ゴミ部屋とコクゾウムシ:コクゾウムシの生態・対策・駆除
一人暮らしの片付けにいった場合、お米を使いきれずに放置しているところをよく見かけます。ダンボールに入っていることが多いので、おそらく本人が購入したものではなく、ご両親が送ってくれたものでしょう。
ご両親の仕送り品が放置してあるのを見てしまうと胸が痛みます。缶詰・水・生活便利グッズなど手紙を添えてダンボールにつめてあるのです。
放置してあるお米には必ずといっていいほどモゾモゾ動く黒い粒が見えます。この黒い粒がコクゾウムシです。ここでは、コクゾウムシの被害について解説していきます。
コクゾウムシの生態
コクゾウムシは穀象虫と書き、その名のとおり象のような長い鼻に見える口を持っています。体長2〜4mm程度、色はこげ茶色で全国に分布し、昔から米を食害する害虫として有名です。
家庭で見られる場合、米の袋や米そのものに付着し発生します。暗いところを好むため、発見が遅れることが多いようです。
コクゾウムシの実害
米・大麦・とうもろこしなどの穀物のほか、パスタや乾麺などの加工食品を食害します。米袋や米びつに黒い粒が見えたら確認してみてください。
もしコクゾウムシが発見できたら、高い確率で幼虫もいます。成虫は黒っぽいので簡単に発見できますが、幼虫は白っぽく見つけるのが困難です。したがってコクゾウムシを見つけた場合はその食品はあきらめたほうが良いでしょう。
コクゾウムシの予防
侵入させないことが最大の予防です。使用予定の食品は、冷蔵庫(もしくは野菜室)に保管すると効果が高いです。お米やパスタを冷蔵庫に入れる習慣をつけると良いでしょう。
その他、予備などで大量に購入せず、使い切れるだけ購入するようにします。どうしても古くなったものは放置せず早めに処分することで繁殖を防ぐことができます。
コクゾウムシの駆除
コクゾウムシは明るいところを嫌いますので、明るいところでお米を広げると逃げていきます。脚は速くないので簡単に捕まえることができます。後は殺虫剤で殺してください。
しかし、先述したように見つけにくい幼虫がいる可能性が高いので、その食品自体はあきらめたほうが良いでしょう。