片付けられない悩みに密接な関係にある「うつ病」とは

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弊社アークサービスは、さまざまな理由から片付けができずにお悩みの方を対象に片付けサービスを行っている業者です。弊社にご相談いただくお客様の中には、「以前うつ病だったので、部屋の片付けができなかった」と話してくださるお客様は多いです。

 

ここでは、部屋の片付けと密接な関係にある、「うつ病」について詳しく説明していきます。

 

うつ病とは

 

「うつ病」という言葉は、おそらく誰でも聞いたことがあると思います。それでは、そのうつ病とはどのようなものでしょうか。うつ病とは、「心が疲れてしまう病気」です。

 

実際のところ、うつ病になる原因はわかっておらず、「さまざまなストレスを複合的に受けることで発症するのではないか」と考えられているようです。

 

うつ病と診断された人の数は100万人以上で、気分障害のなかでは突出して多いです。しかし、厚生労働省の調べでは、うつ病を発症していても4人中3人は病院を受診していないということがわかっており、実際のうつ病患者数は膨大な数になるといわれています。

 

うつ病の主な症状

 

うつ病は発症していても、自分ではなかなか気がつきにくい病気です。初期の段階では、決定的な症状というものが現れません。

 

「なんとなくだるい」「寝つきが悪くなった」など、一見病気ではないような症状が特徴です。また、自分がうつ病だと思いたくないという心理も働き、症状が悪化することもあります。以下のような症状に心当たりがあれば、注意が必要です。

 

心の症状

 

・意味もなく気分が沈む(抑うつ状態)
・何事も楽しめない
・常に不安を感じる
・自分に価値を見出せない
・仕事に集中できない
・ネガティブ思考
・自殺衝動
・無気力でなにもしたくない
・常にイライラしてしまう
・落ち着きがなくなる
・悪口を言われている気がする(被害妄想)

 

身体の症状

 

・寝つきが悪く、寝ても熟睡できない(睡眠障害)
・過食、食欲不振(摂食障害)
・疲れやすい、疲れが取れない
・頭痛、めまい
・動機、息切れ
・便秘
・ホルモン異常

 

このような症状が特徴です。症状が悪化すれば、日常生活にも支障をきたします。

 

うつ病になりやすい人

 

うつ病は、誰にでも発症する可能性がある病気です。その中でも、特にその可能性が高い傾向があるのが次にあげられるような人です。

 

・真面目な人
・自己犠牲の精神が強い人
・責任感が強く、人に迷惑をかけることを極端に避ける人
・完璧主義で几帳面な人
・自分の気持ちをうまく表現できない人
・付き合いがいい人
・我慢してしまう人
・頭がよく、自己分析に長けた人
・人に任すことができず、全て背負い込んでしまう人

 

このような、いわゆる「いい人」がうつ病にかかりやすい傾向にあります。

 

うつ病はどこに受診すればよいのか

 

うつ病は気がつきにくい病気です。もし、自分で「おかしい」と思うことができたのであれば、まずは医師に相談することがとても重要です。

 

うつ病は様々な症状が出るため、いざ病院にいこう決心をしても、どこを受診していいものか混乱しやすいです。というのも、「精神科」「神経科」「心療内科」など、医療機関の名称が非常にわかりづらいことが理由としてあげられます。

 

・不安、抑うつ、不眠、イライラなど心の症状が気になる場合は「精神科」「神経科」
・胃潰瘍や神経性大腸炎など、原因は心にあるが身体に症状が出ている場合は「心療内科」
・手が震える、まっすぐ歩けないなど神経に疑いがある場合は「神経内科」
・様々な症状が複合して出ているため判断がつかない場合は「内科」

 

精神科と神経科は名称が違うだけで同じです。うつ病かな? と思ったらまずは「精神科」「神経科」を受診してみましょう。全ての病気にいえることですが、早期発見・早期治療がとても効果的です。うつ病は、誰にでもなりうる可能性があるということを再認識してください。

 

うつ病と片付け

 

弊社をご利用いただいたお客様の中に、次のようなお客様がいらっしゃいました。

 

その方は看護師をしており、初めて電話で相談を受けたときから責任感が強く、真面目な印象を受けました。真面目すぎるといったほうが適切かもしれません。

 

その方の話では、原因はわからないがある時期から上司のパワハラがひどくなり、理不尽な扱いを受けることが多くなってきたとの事でした。真面目なその方は、「自分がいたらないから叱られるんだ」「患者さんのためにもっと努力しよう」と何年も頑張ってこられたそうです。

 

しかし、とうとう自分の限界を超えていまい、うつ病を発症してしまったそうです。お話によると、「仕事中なぜか涙が止まらなくなった」と話くださいました。

 

それ以来全てのことがどうでもよくなり、私生活は乱れ、ゴミ部屋へと変貌していきました。2LDKの部屋全て、腰の位置以上の高さまでゴミが堆積し、まともに立って移動することができません。弁当の容器、ペットボトル、衣類などの生活ゴミがほとんどです。

 

当然そのような環境ではまともに生活ができません。その後、その方はインターネットカフェや漫画喫茶で寝泊りしていたそうです。

 

部屋の問題だけではなく、仕事をしていても、友達と遊びに行っても何の感情もわかなかったと当時のことを振り返っていらっしゃいました。

 

現在ではほぼ全快されており、普通の暮らしをしているそうですが、「当時は死にたくなるほど辛かったです……」という言葉が忘れらない現場でした。

 

弊社をご利用いただく方は、とても真面目で責任感が強いお客様が多いです。上記の方も、お話いただく内容からとても真面目で責任感の強い人でした。

 

実際に、病気が回復してご相談をいただくことが多いですが、その中でも「うつ病だった」と話てくださる方は多いです。それだけ誰でもかかりやすい病気であると言えるかもしれません。

 

うつ病が進行しているときは、とにかく気力が沸きません。そのようなときに、無理をして「片付けしなくては」、「掃除しなくては」などと考えるのはかえって良くありません。

 

片づけはしなくても死ぬことはありません。それよりも、うつ病をしっかりと理解し、心の休息をとることが大切です。

 

もちろん医師の指示を仰ぐことは前提です。必要なときはお薬で症状を抑えることができます。そして、「症状が良くなってきたな」と思える時期が必ずやってきます。そこから自分のペースで少しづつ片づけしていきましょう。

 

自分の手には負えないと判断した場合は、周りの人の力も借りることです。弊社のようなプロに頼むという手もあります。実際のところ、病気が治ってから問い合わせをしてくださる方は多いです。


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