親を他人であると思わないと、実家の片付けが終わらない理由

親を他人であると思わないと、実家の片付けが終わらない理由

実家の片付け

 

「親の家を片付けたい」というご相談は頻繁に受けます。このようなご相談を受けた場合、私は次のような質問をします。それは、「親御さんは十分に納得されていますか」というものです。

 

実家の片付けをスムーズに行うためには、まずはこのハードルを超えていることが絶対条件です。しかし、親に実家の片付けを納得してもらうことは簡単ではありません。そこでここからは、このことについて詳しく説明していきます。

 

親を他人と思わないと、実家の片付けは失敗する

 

弊社にご相談いただく方のほとんどは、ある間違いを犯しています。それは、「実の親なら、子供である私の気持ちをわかってくれて当然」と思っていることです。このように思っているうちは、実家を片付けることができません。

 

たとえ親子であれ、相手(親)のことを100%理解することは不可能です。同様に、相手が自分のことをわかってくれていると思い込むことは危険です。

 

このような思い込みをしていると、こちらの意見を一方的に押し付けることになるからです。この場合、一方的に意見を押し付けられた側は不満を抱きます。そして、この不満が大きければ大きいほど、実家の片付けはうまくいきません。

 

そうならないためには、親は他人であると認識しないといけません。それは、「親は赤の他人である」と言いたいわけではありません。

 

ここで言いたいのは、自分と親は価値観の違う人間であるということです。

 

親の価値観を否定してはならない

 

よく価値観という言葉を聞きますが、この価値観とは一体何でしょうか。それは、物事に対して「どこに重きを置いているか」ということです。

 

料理を例にとってみると、とにかくおいしいものを追及する人もいれば、カロリーバランスを重視する人もいます。また、見た目の美しさに重きを置く人もいるでしょう。

 

同じ料理を出されたとしても、人はその価値観の違いから見ているところが異なります。そのため、見た目を重視する人に対して、「味がよければ見た目など関係ない」などと言おうものなら、相手は怒り出すかもしれません。

 

これは、実家の整理においても同じことが言えます。あなたから見れば何の価値もないように見えるものでも、親御さんにとってみれば宝物であることを理解しなければなりません。

 

また、世代の違いから生まれる価値観の違いがあることも理解しておいたほうがいいです。物が少ない時代を生きてきた方は、「もったいない精神」が強く根付いている場合があります。

 

まだ使えるものは、とことん使うことが当たり前の時代を生きてきた方は、簡単にモノを捨てることができません。その一方で、現代の消費社会が当たり前の人にとっては、その考え方が理解できないことがあります。

 

親子で片付けを依頼された場合、よくこの価値観の違いから喧嘩に発展するケースが多いです。こうなると片付けが全く進まず、場合によっては片付けが打ち切りになることもあるのです。

 

血がつながっている肉親とはいえ、価値観が似ていることはあっても、全く同じではないことを認識することが大切です。

 

相手の価値観を尊重し、親子の信頼関係を強める

 

価値観の違い関して解決策はひとつしかありません。それは、「相手を尊重すること」です。自らの意識を変え、相手(親)の価値観を尊重することができれば、感情的にならず冷静に話し合うことができます。

 

そして、一見遠回りに見えるこの話し合いこそが、実家を整理するための最短の近道になります。相手の考えを良く聞き、絶対に譲れないポイントは何なのかを聞くことが大切です。

 

実家の片付けのご相談を受けたとき、よく「親がまったく聞く耳を持たない」という言葉を聞きます。これは、もしかすると「勝手に私のものを捨てようとしている」と思われているのかもしれません。

 

そして、このように思われてしまうのは、片付けに関して信頼関係ができていないことが多いです。しかし、相手を尊重し、しっかりと話し合うことで解決することができます。

 

このように相手を尊重することで、親子の信頼関係がこれまで以上に強くなります。強い信頼関係を作ることができれば、こちらの意見を述べたとしても、「聞く耳を持たない」ということはありません。

 

これまで、いくらお願いしても話を聞いてもらえなかったのは、もしかすると一方的に自分の意見を押し付けていたことが原因かもしれません。このことを理解することができれば、実家の片付けをスムーズに進めることができます。

 

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