引越し後、そのままになっている段ボール箱を整理する方法
弊社アークサービスは、片付けが苦手な方を対象に「部屋の片付け」「不用品回収」を行っています。弊社には片づけに関するさまざまなご相談が寄せられます。
その中で、特に一人暮らしの方に多いのが、「引っ越した後、半年以上中身がそのままのダンボールを放置している」とおっしゃる方です。
ダンボール箱がそのままの部屋は、居住空間が狭くなるのはもちろんのこと、害虫の温床にもなってしまいます。
そこでここでは、忙しくてなかなか手がつけられない、引越し後のダンボール整理の仕方についてお話していきます。
処分することを前提に取り組む
長期間放置していた段ボール箱の中身を整理するときは、大前提として「処分」することを念頭に取り組む必要があります。
理由は明確で、今の生活に必要のないものが大半だからです。
実際の現場では、半年以上、1年以上放置されていることは珍しくありません。つまり、その段ボール箱に入っているものは、1年以上必要のなかったものなのです。
1年以上必要とされなかったものが、この先必要になる可能性はとても低いです。
生活の中で必要なものは、どれだけ忙しくても開封しないといけません。事実、この記事をご覧の方も、絶対に必要なものはすでに開封し使用されているはずです。
例えば、布団や靴などがこれにあたります。その他にも、お気に入りの服や小物はすでに開封している方が多いです。
結局のところ、引越し前には必要と判断し荷造りしていたとしても、今現在開封されていないダンボールの中身は、あなたにとって本当に必要なものではありません。
したがって、必要なものはすでに揃っていることを認識し、長期間放置しているダンボールの中身は処分することを前提に開封するようにしてください。
目の前の1個を開封する
それでは具体的にどのように整理していけばよいかについて解説します。その方法とは、「1日1個開封する」ことです。
目の前に5個以上ダンボールが積み上がっていると、整理する前から戦意を喪失してしまいます。また、開封しなくても生活には困らないため、「時間があるときにやろう」と先延ばしにしてしまうのです。
このとき必要なものがルールです。ルールを決めておかないと、「時間があるときにやろう」と考えてしまい、さらに長期間放置することになります。
1日1個開封するというルールの元、まずは目の前にあるダンボールを1個だけに集中してください。1個だけなら10分もあれば整理できます。体力的にもほとんど疲れることはないため、途中で嫌になる可能性は低いです。ダンボール5個であれば5日で終ります。50箱でも1ヶ月半でスッキリです。
さらに、いったん作業を開始すると、モチベーションがあがって楽しくなってくることがあります。こうなればしめたもので、一気に片付けるチャンスです。
いずれにせよ、まずは目の前にある1個のダンボールを開封するようにしてください。そして、本当に必要な物以外は処分するようにしましょう。
実際に段ボール箱を開封してみると、「あれば便利だな」と思うものが必ずでてきます。例えば、2年前に買った服や、必要以上の食器などです。
しかし、先述のとおり、これらのものは長期間使用されなかった不要なものです。2年前に買った服を着る機会はほとんどありません。お客様用に用意していた食器も、今あるもので十分対応できるはずです。
したがって、「あれば便利だな」程度のものは思い切って処分するようにしましょう。その分部屋に余裕が生まれ、素敵な部屋で生活することが出来るようになります。
ダンボールを放置することのデメリット
ここで少し、ダンボールを放置することによる弊害をお伝えしておきたいと思います。モチベーションが上がらないときの参考にしてください。
害虫の温床になる
害虫はダンボールが大好きです。特にゴキブリはダンボールの隙間や暖かさを好みます。最悪のケースでは、ダンボールの隙間がゴキブリの巣になっていることもあるのです。
その他にも、ダンボールが好きな害虫に「紙魚」が挙げられます。紙魚とは、紙類を食害する害虫で、壁紙や本などを食べてしまうのです。
この紙魚もダンボールを住処にしていることがあります。人間には直接的な害はありませんが、見た目が気持ち悪いです。一見すると、海にいるフナムシみたいな感じです。こんなのと同居したくないですよね?
このようなことからも、ダンボールは早めに整理して、害虫の住処を作らないようにしましょう。
部屋が狭くなる
これはそのままですね。ダンボールに部屋を占拠されてしまい、生活空間が狭くなります。弊社が実際に片付けをした現場では、段ボール箱で一部屋つぶれていました。
そこまではないにしても、部屋が狭くなるのは当然のことです。ダンボールを置くために家賃を払っているわけではありませんので、自分のために整理するようにしてください。
なにが入っていたのか忘れる
部屋の片付けを入りされたときによく聞く言葉が、「中になにが入っていたのか忘れました」という言葉です。
これは当然のことで、1週間も放置してしまうと何を入れたのかわからなくなります。こうなると、今すぐ必要ではないが大切なものまで忘れ去られることになります。
一例を挙げると、写真や子どもの作品などの思い出の品です。このようなものは日頃から使うものではありません。しかし、人によっては何者にも代えがたい大切な品であることが多いです。
このような大切な品は、ダンボールの中に置き忘れないようにしたいものです。日頃使わないにしても、適切な場所に保管してあげるようにしてください。
まとめ
ここでは長期間放置してしまったダンボールを整理する方法をお話してきました。
今すぐ必要ではないものを整理するのは億劫なものです。しかし、適切なルールを決め実行することで、部屋を快適にすることができます。
どうせなら狭い部屋より広々とした空間で生活したいものです。まずは目の前にある段ボール箱を1個だけ開封してみてください。それが素敵な部屋を作るための第一歩です。