マンションの遺品整理で困る土の処分方法

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いざ処分しようと思っても「どうしたらいいの?」となるのが土や砂です。意外と知らない方が多いので紹介します。

 

庭がある家庭であれば庭に撒いておけばいいですが、マンションのベランダで植木やガーデニングを楽しむ方は、使わない土の処分方法は是非覚えておいて下さい。

 

自治体に回収してもらう

 

最も確実なのは、お住まいの地域の自治体に回収してもらう方法です。ただ、自治体により土に対する解釈が違うため、不燃物として回収してくれるところもあれば、「土はゴミではない」という自治体もあり、回収を行っていないところもあります。このような場合は業者に頼むか、ご自身で埋め立て場まで持っていく必要があります。

 

回収可能な自治体でも、一回で出す土の量を制限しているところもありますので問い合わせが必要です。まずは役所に確認してください。生活環境化が窓口になっています。

 

自己搬入する

 

ご自身で埋め立て場に搬入する方法です。ただ、ご存知のとおり土は重いです。これを運び出すのは骨が折れます。少量であれば何とかなりますが、鉢やプランターが10個もあれば運び出すだけでへとへとになるでしょう。

 

また、業者に頼むよりは安く済ますことができますが、当然処分代もかかってきます。

 

不要品回収業者に頼む

 

最も労力が少ない選択肢です。何もかもやってくれる代わりに料金は割高です。中には小石は回収不可のところもあります。問い合わせしてみましょう。

 

知人にあげる

 

今後ご自身で使うことが無いのであれば、知人にあげるという選択肢もあります。土は再利用できるのでご近所さんや友達に相談してみるとよいでしょう。

 

再利用する

 

もちろん、ご自身で土を再利用することもできます。その方法をご紹介します。

 

@根を取り除く

 

一度使った土には今まで植えていた植物の根が絡んでいます。まずはこの根を取り除く作業をする必要があります。ビニール袋の上などに土を全部だし、根をほぐして取り除きます。

 

その際、根の固まりの間にも土が入り込んでいるので、土をよくはたき落とします。手で簡単に取れる固まりの根などは、あらかた取り除いてしまいます。

 

Aふるいを使ってさらに取り除く

 

あらかたゴミ、根を取り除いても細かい根などは残っています。そこでふるいを使ってさらに細かいゴミを取り除きます。目の粗いものと細かいものを用意しておくと便利です。

 

土が乾燥していないと土が固まっているのでふるいにかけてもあまり効果がありません。土はよく乾いた状態でふるいにかけてください。はじめに目の荒いふるい、次に目の細かいふるいで小さなゴミまで除去します。

 

B太陽で消毒

 

土の中には小さな虫やその卵などが紛れ込んでいます。これを駆除するためには消毒する必要があります。消毒といっても薬を使用するのではなく、太陽の熱で熱殺菌、殺虫をするのです。

 

よく晴れた日に、よく日光のあたる場所で、土を黒いビニール袋の中に入れて平たくのばし、土はこぼれないようにしっかりと袋の口をむすびます。真夏なら2日続けてお日様の日に当たるとじゅうぶんに消毒できます。

 

冬なら1週間程度お日様の日に当ててください。また、コンクリートの上ならコンクリートが熱を吸収して、下からも熱が土に伝わるので、より効率よく消毒ができます。

 

土の消毒は、お日様の熱によって土を蒸し焼き状態にするところにありますので、消毒中に触ってみて土があたたかくなっていないようでしたらあまり効果がないということも覚えておきましょう。

 

その他、手っ取り早い方法として熱湯を直接槌にかけて消毒する方法もあります。ただ、プラスチック製のプランターなどは熱湯で変形することもあるので注意してください。

 

C土に活力を与える

 

これで土はきれいになりましたがこれで終わりではありません。今度は土の中から失われてしまった活力を与える必要があります。肥料は植え付ける際に混ぜ込めばいいので、この時点では必要ありません。

 

ここでいう活力とは、水はけを良くしたり、土が硬くしまるのを防ぐ役割のことです。古い土6:市販の培養土4の割合で混ぜるとプランターの土が再生できます。また、腐葉土と赤玉土(小粒)を4:6の割合で混ぜると培養土の代わりになります。

 

このように土の再生をしてそもそも捨てないという選択肢もあります。誰にもばれないと思って近所の空き地などには捨てないようにしてください。


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