遺品整理で出てきた金庫の処分方法
防犯や災害に備えて金庫を置いている家庭は少なくありません。金庫の寿命はおよそ20〜30年といわれており、頻繁に買い替えるものではないのでその処分の仕方をご存知の方は少ないです。ここでは、必要なくなった金庫を処分する方法について解説します。
耐用年数を越えてしまった金庫や、金庫の持ち主が亡くなって自分達ではもてあます場合など参考にしてください。実際に、遺品整理をしていて出てくるケースがあり、ご家族の方が知らなかったというケースもあります。
金庫の処分方法
金庫は粗大ゴミのイメージが強いのではないでしょうか?粗大ゴミであれば自治体に回収してもらうことができますが、金庫は粗大ゴミや不燃物に当たらないためほとんどの自治体では回収していません。中には回収しているところもありますが、ごく一部のようです。
金庫が使えない状態の場合
耐用年数を超えていたり、損傷が激しい場合は処分する必要が出てきます。処分方法としては、ネットなどで回収業者を探すか、自治体に問い合わせをし回収業者を紹介してもらうという方法があります。
金庫の処分には大変手間がかかるので、料金は安くはありません。相場としては1kg120円から150円程度で処分している業者が多いようです。さらに大型の金庫の場合は搬出の為の油圧リフトやユニック車が必要となり、搬出費用が別途かかります。
金庫が使える状態の場合
まだ使える状態の金庫は買取してもらうことをオススメします。
ほとんどの業者は「査定料金-搬出費用=買い取り料金」で買い取り額を算出しているため、買取額が低く、搬出費用が高い場合、査定がマイナスになる可能性も十分にあります。しかし、前述のとおり金庫を処分するには多額の料金がかかりますので、処分料金が安くなると思えば買取してもらう価値は十分にあるでしょう。
ただ、どのような金庫でも買取をしているわけではなく、需要があるテンキータイプや指紋認証タイプ、マルチロックの金庫が主な買取対象のところが多いようです。
いずれにしても、自分では判断がつきにくいものですので、2,3社業者をピックアップし問い合わせしてみることをオススメします。
自分で処分する方法
大きさにもよりますが、やる気があれば自分で処分することも可能です。やり方はサンダーなどの工具を使用し、自分で解体する方法です。
金庫の壁には、コンクリートが詰めてあります。火事の際に熱を通さないため、そして、盗難防止のために重量を出すためです。サンダーで解体する際、このコンクリートが粉になり飛び散るため、自分で解体する場合かなり汚れますので覚悟してください。
アセチレンバーナーがあれば簡単ですが、一般家庭にはまずないでしょう。
解体してしまえば、鉄は鉄くずとして処分できます。ただし、中のコンクリートは面倒です。ほとんどの自治体では不燃物として引き取ってもらえません。行政に問い合わせてみると、自分で最終処分場に搬入するか、産業廃棄物の施設に持ち込むように指示されると思います。
ただ、労力を考えると、素直に専門の回収業者に頼んだほうがいいかもしれません。