看護師が部屋をゴミ屋敷・汚部屋にしやすい理由と対処法

画像

 

部屋が散らかり、ゴミだらけの環境で生活している方は少なくありません。このような部屋を「ゴミ屋敷」「汚部屋」といいます。実はこの状態に陥りやすい人は、ストレスを抱えている場合が多いです。

 

私は「片付け」に関する仕事をしていますが、これまでたくさんの汚部屋を見てきました。その中でも、ゴミ屋敷・汚部屋に陥りやすい職業が存在します。

 

ゴミ屋敷・汚部屋になりやすい職業

これまでの経験上、圧倒的にゴミ屋敷状態になりやすい職業は「看護師」です。看護師の方からの依頼は多く、10件中1〜3件の割合でご相談いただきます。

 

次にご相談が多い職業は、「介護士」です。他にも医師、教師、ソーシャルワーカー、接客業の方からの依頼もあります。また、水商売をしている女性からの依頼も多いです。

 

これらの職業に共通することは、「ストレス」が溜まりやすい職業であることです。

 

汚部屋の原因はストレスである

実際にご依頼いただいた看護師の方とお話をすることはとても多いのですが、皆さん「ストレスが溜まる」と話してくださいます。

 

看護師という仕事は、病院にもよりますが、3交代制の持ち回りで、昼と夜が逆転することは珍しくありません。そのため、不規則な生活になりやすく、生活が乱れがちです。

 

仕事内容も肉体労働が多く、定期的な勉強会もありかなりハードだそうです。患者を抱えた拍子に、腰を痛めるといったこともよくあるそうです。

 

そして、最もストレスを感じることは、人の命を預かっている職場だということです。絶対にミスが許されない世界で仕事をする看護師は、一般の会社に勤めている人では計り知れないストレスがあります。人の死に耐えることができず、「別の病棟に移動させてもらった」と話してくれた方もいました。

 

またある人は、「職場の人間関係に疲れた」とも話してくださいました。女性が95%以上を占める看護師の世界では、女性特有の複雑な人間関係があるそうです。

 

個人的に調べたところ、看護師が転職を考える理由の第1位は、圧倒的に「人間関係」でした。実に、転職を考える看護師の5人に1人は、人間関係の悩みから転職を希望するという結果が出ています。

 

責任も重く、仕事内容はハード、さらに昼夜逆転と非常に大変な職業です。これらのことから、家に帰ってからは何もする気が起きず、「休日は部屋でゆっくりしたい」と考えることは当前ですよね。

 

その他、介護士の方からお話を聞くと、「セクハラ」や「パワハラ」は日常茶飯事だそうです。その方は、特に患者からの「セクハラに悩まされている」と、私が作業している間、たくさんの苦労話を話してくださいました。

 

このような事実から、看護師や介護士はストレスが溜まりやすい職業だといえます。

 

そして、ハードで不規則な仕事をしている一人暮らしの方は、食事の用意をすることも一苦労のようです。したがって、ついコンビニのお弁当などで食事を済ましてしまう方が多いです。実際に、これらの職業の方の部屋を片付けるときには、100%コンビニ弁当とペットボトルのゴミが散乱しています

 

また、ストレスを溜めやすい人は、ネットショッピングなどを利用して買い物をしすぎる傾向があります。服、化粧品、サプリメント、飲料水などは、使いきれていない状態で見つかります。

 

このようなことが積み重なり、汚部屋へと変貌していくようです。では、汚部屋の原因ともいえるストレスを解消するには、どうしたら良いでしょうか。

 

効果的なストレス解消法

ストレスを溜め込み我慢していると、さまざまな病気の原因になってしまいます。そのため、溜まったストレスは発散させなければなりません。心と身体に溜まってしまったストレスを、効率よく発散するにはどのような方法があるでしょうか。

 

1、ご褒美をあげる

「頑張った自分にご褒美をあげる」ことは、ストレスを発散するうえで非常に効果的です。

 

ただ、ストレス解消のために、買い物をすることで発散させる人がいます。しかし、この方法はあまりオススメできません。なぜなら、買い物によるストレス発散は、一次しのぎにしかならないからです。

 

買い物はとても楽しいものです。しかし、買い物を楽しく感じるのは買うまでの瞬間です。実際に購入してしまえば、物欲が満たされてしまい、幸福感は薄れてしまいます。

 

さらに、ストレス発散のために購入したものは、絶対に欲しくて購入したものでないことが多いです。そのため、買ったはいいものの、一度も使用せず部屋に放置してある場面を何度も見てきました。

 

このような習慣が身についてしまうと、モノ達がどんどんと溜まっていき、ゴミ部屋へと変貌していきます。そして、ストレス発散のために購入したものが原因で、さらにストレスを感じてしまうという悪循環に陥ってしまうことがあるのです。

 

そこで、重要になってくる自分へのご褒美が、「体験」です。たとえば「香港旅行に行く」、「三ツ星レストランでランチ」、「ホテルスパで心と身体をリフレッシュ」という非日常的な体験は、ストレス発散にはとても効果的です。

 

そして、体験によるご褒美は部屋が散らかることはなく、いつまでも楽しい思い出としてあなたを楽しませてくれます。

 

2、外に出る

汚部屋になりやすい人の傾向として、「外出しない」ことが挙げられます。前に述べたように、仕事がハードなため、休日は部屋でゆっくりしたいと考えます。

 

しかし、ストレスというのは、部屋でゴロゴロしていても解消するわけではありません。体の疲れは回復するかもしれませんが、逆に「一日何もしなかった自分」に対してストレスが溜まります。

 

そこで、外に出ることをオススメします。外に出るといっても、遊んだり旅行をしたりする必要はありません。例えば、近くの公園を散歩するだけでも効果的です。

 

要は、家の外で太陽の光を浴びることが大切なんですね。太陽の光を浴びることにより、人間の脳内で「セロトニン」が分泌されます。このセロトニンというのは、心のバランスを整える作用がある脳内物質です。

 

休日のうち30分だけでいいのです。外に出るようにしましょう。例えば、軽いストレッチをして近所を歩いてみてください。想像以上にストレスを解消することができます。

 

3、掃除をする

不規則な生活になりやすい看護師は、部屋が散らかる傾向にあります。散らかった部屋というのは、ただそこにいるだけでイライラするものです。

 

お菓子の袋が足にくっついてイライラ。探し物が見つからなかったりしてイライラ。汚部屋には、イライラの原因がたくさん潜んでいます。また、「部屋を汚してしまった」という意識から自己嫌悪に陥り、さらにストレスを溜め込んでしまいます。

 

そこで、年齢を問わず、誰にでも効果的なストレス解消法が「掃除」です。

 

掃除は面倒なものだと感じる方が多いです。その一方で、一度掃除をやり始めると止まらなくなったという経験は、誰にでもあると思います。

 

これは、身体を動かしているうちに掃除に夢中になり、集中してしまうからです。この集中している時間は、心の健康にとってとても大切な要素です。

 

嫌なことを忘れ、無心に掃除をすることで、気持ちが落ち着きます。さらに、部屋がきれいになることで、達成感や満足感を得ることができます。

 

しかし、ひとつ注意をしなければならないことがあります。それは、「頑張り過ぎない」ことです。気合を入れて掃除を始めても、途中で挫折してしまっては逆効果です。

 

・目の前の机を片付ける

 

・本棚を整理する

 

・床に散らかったゴミを片付ける

 

このように、小さな目標を繰り返し達成していくことが重要です。

 

ただ、あまりにも物が多く片付けが難しい場合は、弊社のような片付け専門業者に依頼し、一気にリセットしたほうがストレスがありません。きれいな部屋で心機一転することはとても気持ちいいですよ。

 

普段、小さなことでイライラしたり、クヨクヨしたりしてしまう方はストレスが溜まっている証拠かもしれません。そのようなときは、自分にあったストレス解消法を見つけ、実践してみてくださいね。

 

実際にあった汚部屋片付け事例を見てみる


ゴミ屋敷・汚部屋、遺品整理の現場

少量のゴミ片付けの事例

大量のゴミ片付けの事例

遺品整理の事例


少量の不用品回収からゴミ屋敷まで