片付けと統合失調症

片付けと統合失調症

統合失調症

 

弊社にご相談をいただく場合、病気が原因で片付けができなくなったという方は少なくありません。実際の事例として、「統合失調症」をわずらってしまい、「これまでできていたことができなくなった」という依頼主様がいらっしゃいました。

 

この方は、国の支援を受けながらお母様と暮らしていらっしゃいました。しかし、どうしても片付けができずにゴミ屋敷状態で生活されていたのです。

 

しかし、この状況を何とかしたいとの思いから、行政の助けを借りて弊社にご相談がありました。このとき、統合失調症についてリアルなお話を直接聞くことができました。このときの詳しい内容はこちらで紹介しています。

 

それでは、「片付けられない」と深い関係にある統合失調症とはどのような病気でしょうか。以下に詳しく解説していきます。

 

統合失調症とは

 

統合失調症とは、自他の境界線が不明瞭になる病気です。つまり、現実か非現実かわからなくなる病気です。今起きていることが、現実なのか幻覚なのかを区別をつけることができなくなります。

 

弊社に相談されたお客様は、「テレビから自分の悪口が聞こえてくる」「家の周りを何者かがぐるぐる回っている」「母親が2人いるように感じる」など、幻覚や幻聴をよく感じるのだそうです。

 

統合失調症の原因

 

統合失調症は現在の医学でも原因はわかっていません。ただ、20代などの比較的若い世代で発症しているケースがほとんどのようです。上記で紹介した依頼主様も、「20代の頃に発症した」と話してくださいました。

 

統合失調症と名称が変更されるまでは、精神分裂病と呼ばれていました。しかし、病名と症状がかけ離れていることや、イメージが悪すぎるということで2002年に統合失調症へと名称が変更された病気です。

 

統合失調症の症状

 

統合失調症の症状は、「陽性症状」と「陰性症状」の2つに分類されます。

 

陽性症状

 

陽性症状とは、現実にないものを現実と思ってしまう症状になります。統合失調症の代表的な症状で、おそらくこちらのイメージが強いのではないでしょうか。

 

幻覚

 

幻覚を見てしまいます。なかでも最も多いのは幻聴です。誰も言っていない悪口やうわさを、「絶対に言われた!」と思い込んでしまいます。

 

また、複数の人間が近くで囁く、どこからか話し声が聞こえてくるなどの症状も見られるようです。幻聴以外にも、幻視、体感幻覚、幻嗅、幻味などもあり、本人には現実にある感覚として再現されます。

 

妄想

 

いつも誰かに監視されている、テレビやインターネットで自分の情報が流されているなど、現実にはありえないことを信じ込んでしまう被害妄想です。

 

また、自分は歴史上の人物の生まれ変わりだなどの誇大妄想などの症状も見られます。その他、考えをまとめて話せない、興奮して大声を上げるなどの異常行動なども陽性症状の特徴です。

 

陰性症状

 

陰性症状とは、感情や意欲が低下してしまう症状です。陽性症状が落ち着いてきた後期に現れることが多いようです。

 

感情の減退

 

感情表現が低下し、喜怒哀楽が乏しくなる。

 

気力の低下

 

気力が乏しくなり、興味や関心を示さなくなる。

 

コミュニケーション障害

 

会話をする頻度が少なくなり、人を避けるようになる。

 

集中力、持続力の低下

 

一つのことを続けることが困難になる。

 

統合失調症と片付け

 

特に陰性症状が出ているときは、何に対しても気力がなくなっているので、一日中部屋でボーっとしたり、何かをやり始めても続けることが難しかったりします。

 

いざ片づけをはじめても作業を持続させることが困難なため、ここまでやろうと思っていたところまでできない、手が届く範囲しかできない、ということがあります。

 

依頼主様の実際の症状として、「片付けを始めると苦しくなる」「10分片付けることができない」「片付けの手順がわからない」「捨てようとすると辛くなる」と話してくださいました。

 

このことからもわかるように、統合失調症をわずらっている方は、片付けないのではなく、片付けられないのです

 

それでは、どのように対処していけばよいでしょうか。

 

もともと片づけができないわけではありませんのであせりは禁物です。まずは統合失調症を本人と周囲の人が理解し、治療することが先決です。

 

現在は薬物療法で高い治療効果が現れています。脳の神経伝達物質の機能異常によって現れることがわかっていますので、薬でその異常を調整することができるようです。

 

弊社に依頼されたお客様も、現在は薬で抑えているそうです。それでも幻覚や幻聴を感じたときは、「これは幻聴なんだ」「これは病気のせいなんだ」と心を強く持つようにされているそうです。

 

このときの詳しい事例を紹介していますので、こちらからご覧ください。


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